ESCを変えてかなりモーターの制御における操縦性が向上したがまだ不満はあった。直進安定性である。
過去のレビューでAE2標準のコーン・バレルのブッシュは小回り性能が良いと書いたが直進安定性はあまり良くない。
↑ AE2。激安の良いボード。他にもWowgo2SやBackfire G2ブラックなど似たような激安ボードがあるが、AE2は改造ベースに良い。大きめのエンクロージャーなのでバッテリーを盛れる。私のAE2はサムスン35Eセル・10s4pで504Whまで増量している。200〜300Whではあまりに物足りないのだ。もしこのAE2を買うのならホビーウイングESC仕様を強く勧める。
小回り性能、直進性。スケボーにおいて相反する要素。しかしこのバランスでボードの良し悪しがかなり決まる。クルージングボードなら直進安定性に振った方が良い。
↑ フロントトラック。これは標準の緑色のコーン・バレルブッシュをそのまま維持。
↑ リアトラックのみ、ダブルバレルに変更だ。ブッシュは2年ほど前に買ったFLATLAND 3Dのソフトブッシュ84Aグレーを使用。コーンとバレルではカップワッシャーも変わる。当然バレルだと大きめのカップワッシャーだ。
試してみたところ、これが大当たり。Ling Yi ESCと前後コーン・バレルの頃は怖くてろくにアクセルを開けられなかったが、ESCとブッシュの交換でかなり素晴らしいボードに仕上がった。アクセル全開トップスピードでも不安なし。
それでいて前トラックはコーン・バレルをそのまま使っているので小回り性能も大きく損ねることはない。
フレックスデッキ、ホビーウイングESCのバランスも良い。最高速でも破綻せず、それでいてポヨンポヨンと衝撃を吸収してくれるのがわかる。少し速度を落としてのカービングも楽しい。
自作のバッテリーもかなり長持ちする。そんなにエコランをせずにバリバリ走っても30kmはイケる。
バランスにおいてはかなり良いボードに仕上がった。レンジ、乗り心地、操縦性、ほどよい加速力とトップスピードと、これ以上弄るところは特にないという感じだ。
スピードを出せないのは己の実力だと思う人もいるかもしれないが、ブッシュのセットアップでかなり改善できる。逆にトップスピード頭打ちだと言うのなら、その安定性を少し小回りに振るのもアリ。自分なりの理想のバランスを見極めてセットアップするのもまた電動スケボーの楽しみだ。
“AE board AE2のブッシュを変えてみた” への2件のフィードバック
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