AE2のESCを交換する

Ling Yi ESCは結局ダメでした、ということでホビーウイングESCに交換することにした。中華ボードのスタンダードと言えるESCだ。

はじめに言っておくが、リモコンも交換となる。ホビーウイングESCはホビーウイング用のリモコンしか使えないし、Ling Yi ESCはやはりLing Yi ESC用のリモコンしか使えない。

↑ ESCのエンクロージャーを開けると、当然ESCが入っている、ということでこれがLing Yi ESC。これを外して部屋に転がっていたホビーウイングESCに交換する。都合よくリモコンも余っていた。

↑ 中華ボードの定番で、ESCは黒いグルースティックでべっとりと固定されている。これをラジオペンチでめりめり剥がす。

↑ 剥がし終わった。エンクロージャー裏の銀のアルミ板は放熱板である。ESCよりもむしろ電源ボタンを外す方が面倒だった。ボタンも黒いグルースティックでべっとりと固定してある。ネジ切りの溝にまでくっついているのでカッターの先などでこじり落とす。

なお、ホビーウイングとLing Yiは、電源ボタンとESCを繋ぐコネクタの規格そのものが違う。コネクタピンまで違うのでピンの差し替えで対応できなかった。ボタンごと変えるしかない。

↑ ホビーウイングESCに貼ってあるシール。90mm-70KVと書いてある。これは2018年頃にほとんどの中華メーカーが使っていた中華ハブモーター専用のESCだ。今はモーターのKV値から電圧、ウィールサイズまで様々で、ESCもそのモデル専用にカスタマイズされている。今はもうホイホイと別モデル間でESCの交換も出来ない時代になった。

AE2は幸い格安ボードであり、2018年の中華モデルと中身は変わらない旧世代ボードなので、この90mm-70KVのホビーウイングESCをそのまま使える。

↑ ホビーウイングESCの裏に熱伝導両面テープを貼り・・・

↑ エンクロージャーの放熱板にくっつけて、さらにグルースティックで端を接着する。あとは各種コネクタを挿すのだが、モーターのケーブルだけは片方ぶんだけ挿して、一度動作確認をしたほうが良い。モーターがしっかり正回転するかの確認だ。逆回転のままエンクロージャーをデッキに取り付けるとやり直しが面倒だ。もし逆回転になったら、ケーブル3本のうち2本だけ入れ替えると回転方向が変わる。


↑ ホビーウイングESCのペアリングの方法。0:50あたりから見れば良い。まずボードの電源ボタンを電源が入っていない状態から長押しするとボタンのLEDが高速点滅する。そのあとにリモコンの電源ボタンも電源が入っていない状態から長押しだ。するとリモコンLEDも高速点滅したのち、ペアリング完了となる。

モーターのケーブルとESCのケーブルは同じ色のケーブル同士を繋げば基本的に問題ないはずだ。今回、青-青、黄-黄、赤-緑と、赤はホビーウイングESC側、緑はモーター側の色違いだが、ほかの青と黄色で合わせて、残りの赤と緑を接続させた。結果的にはこれで正解だった。

さっそく軽く試乗したところ、やはりホビーウイングESCという感じでとてもアクセル操作が滑らかだ。これなら安心してアクセルを開けられる。ブレーキに関してはLing Yi ESCに制動距離で少し劣るが、ホビーウイングESCのブレーキはマイルドなフィーリングで唐突感は皆無。扱いやすい。

結論としては結局ホビーウイングESCのほうが良いという結果でした。Ling Yi ESCもオドメーターや見やすいリモコン画面、プッシュスタートなどメリットもあるのだが、アクセルを怖くて開けられないのでは話にならない。中華ボードを買うならホビーウイングESC搭載車にしましょう、という結論は2019年10月末、いまだに健在なのであった・・・

このアクセルがどうとか、ブレーキがどうとか、電圧が合わないだの、KV値が合わないだの・・・この手の悩みは全てVESCを使えば解決するのである。VESCは初期設定でのキャリブレーションにより、いろんなモーターに合わせられるからだ。アクセル、ブレーキのフィーリングも細かく調整できる。

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