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この動画で強調しているアピールポイントは3つ。
まず21700セルであること。518Wh。おそらくサムスン40T・12s3pだろう。
12s × 3p × 3.6V × 4Ah = 「518.4Wh」
前回のX2は・・・
12s × 3p × 3.6V × 「3.5Ah」 = 454Wh
18650の3.5Ahセル。1セルあたりの最大電流は8〜10A。3pだと最大24〜30A。ATで使うにはちとショボいセルだった。チンタラとのんびり走るには良いがここ1番の馬力は出ない。
今度の21700・40T(推測)は1セルあたり25A〜30A。3pなら75〜90Aを吐き出すパワーがある。X3のESCはその片鱗を見せる瞬発力を持っているのか?それともあくまでセルのアップグレード分は余裕と寿命にリソースを割いて結局ESCはマイルドな味付けなのか?個人的にはここに興味がある。
次にX1・X2のセパレート式エンクロージャーからX3はフレックスエンクロージャーに変わったこと。意外にもBackfireでは初採用のフレックスエンクロージャー。これに関してはOwn board ATやWowgo AT2、AE boardやApsu boardが先んじて採用しているが、Ranger X3は12s用であることが最大の違いだろう。バッテリーセルが入るポケットが6、ESCが入るポケットがひとつ、合計で7分割である。これによりX2よりも腹下の最低地上高が上がったとしている。
3つ目のアピールポイントとして、モーターがパワーアップしたと言っている。バッテリー自体が大幅にパワーアップしているのでおそらく出力そのものが上がっているだろう。ただしESCがそういう味付けになっているならば・・・という条件付き。
個人的にはバッテリーを4pにして突き抜けて欲しかった。サムスン40T12s4pなら691.2Wh。18650の3.5AhセルでX2が成立しているので1セルあたりでより高性能な21700サムスン50Eセルの12s4pでもイケただろう。そうすれば864Wh。これなら10万円〜15万円の市販ATボードでは天下を取れた。もっとガツンと行ってくれ!という思いが個人的にはある。40T12s3pはちょっと半端だ。
動画では言及していないが、X3には付属品(標準ではなく別売オプションかも?)がいくつかある。
↑ テールライト。動画の最後の方では白く光っていた。リモートコントロールテールライトと書いてあるので、おそらく何かしらの操作で色が変わったりするのだろう。これは標準装備。
↑ 泥除け。フェンダーともいう。X1〜X3で共通。$69.99で公式サイトで買える。
↑ Shred Lightsに似たBackfire キャノンGen2ライト。X2のライトよりも見た目は良い。公式サイトで$79.99。
そろそろ中国ATボードも最上級ラインはダブルスタックバッテリー化して大容量を目指してもらいたいところ。しかしそれを差し引いても今回のX3は真っ当な進化をしており、一般の人が買うには良いボードではないかと思う。
Backfire Xシリーズの地味なストロングポイントとしてエアレスタイヤゆえにパンクの心配がない。これも購入動機、判断材料のひとつになれば。