マキタ・XGT 40Vマックスシリーズ

↑ マキタの電動工具36Vへの参入!画像では40Vと書いてあるが、定格36Vである。

Makita 40VMaxシリーズ

↑ 紹介動画

参考サイト

ハイコーキのマルチボルトのライバル登場だ!販売店への事前発表や資料の配布無し、YouTubeによる公開ということでこれは過去にない異例の事のようだ。

↑ 動画より。セルの並びが少し特殊だ。右側だけプラスとマイナスが入れ替わっている。

↑ 正面の端子は上下に繋いでいるが・・

↑ 背面は接続端子がナナメである。端子は銅の色っぽいので本当に銅を使っているのだろうか?銅はニッケルよりはるかに導電性が高いので良いが、もはや素人が溶接できるものではない。

ハイコーキ・マルチボルトとの違いは18Vとの互換を排して36V専用としたことである。つまり10s1p固定だ。なんてこったい!電動スケボーを作るならこれのほうが遥かに楽チンである。

マルチボルトは特殊な端子で18V36Vで経路が違う。

↑ これにより、電動スケボー用に作ると振動における短絡のリスクがあると思っている。もちろん工具としては問題ない設計なのだろうが、「私が電動スケボーの自作で使用したら短絡しそうで怖い」のである。マルチボルトは接続端子が18V用と36V用に上下に分割されているのだが、これの距離がかなり短い。せいぜい数ミリである。電動スケボーの振動は工具とは違う。段差などを越えれば「ガタッ」と一瞬で大きな衝撃が加わる事も珍しくない。もし作るならバッテリーを装着する受け側の装置を防振構造にする必要がありそうだ。

それならマキタの36V固定のバッテリーのほうが信頼性のある間違いを起こしにくいボードを作ることができるだろう。電動工具用のバッテリーを使って電動スケボーを作るならマキタの40Vマックスだろう。18Vは必要ない。防振構造もあってセルの角に防振素材が貼ってあるようだ。

しかし個人的に少し懸念があり、後述するが「40V」というのが妙に引っかかる。

↑ 40Vマックスシリーズは防水にも力を入れているようだ。21700バージョンもある。2.5Ahと4.0Ahということで容量はマルチボルトの18650ver.と21700ver.と同じだ。定格36Vで90Whと144Whである。当然かなり高出力のセルを使用しているだろう。逆算すれば2.5Ahの方で27〜28Aくらい、4.0Ahの方では37Aくらい出力できるセルである。当社基準によるという表記からして少し盛っている数値だと思うが・・・

過去の18V機の互換を切り捨てるとは思い切ったことをするなあ、という印象。スマートシステムなるものも宣伝している。

マキタ独自のスマートシステムにより製品への最適給電とバッテリへの最適充電を行い、パワーを最大限に引き出す。

具体的にどういう機構なのかわからないが、電動スケボーを自作する上で素人が介入したら何かしらの障害を起こす要因になり得るシステムなのか?少し気になる。機器側の負荷に応じてバッテリー側の給電を最適化するようで、そのための制御チップが装備されているらしい。(参考資料を見るとそのようなイメージを抱く)それを無視して使用できるかどうかがわからない。

40Vマックスという名前の通り、まさか「充電電圧を42Vまで充電せずに40Vに制限して、そのぶん寿命が伸びます」なんてことはないとは思うが・・・数字として縁起が悪いから42Vを謳わないならまだ可愛げがある・・・

充電電圧を低めにすると寿命が伸びます。

商品展開としてはマルチボルトに一日の長がある。今のところ生活を豊かにしてくれそうなオプションを沢山取り揃えているのはマルチボルトだ。

40Vマックスシリーズの今後の展開を見守りたい。

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