↑ 涼しい夜間にチョロっと乗ってみた。
元はKoowheel 2ndのホビーウイングESCだったのだが、今回のESCはFOCBOX Unityである。
EXOのドライブの特性としてゼロからの加速は鈍い。これはダイレクトドライブ・97mmウィール ・80KVという部分による。ダイレクトドライブにしては少しKV値が高め。感覚としては0〜15km/hまでは鈍い。これはBattery Current MAXを上げても解消しない。それどころか上げすぎると加速は大して改善しないのに電費ばかりが悪くなるだろう。
↑ metrでの設定画面。設定はザックリ決めた。バッテリー出力は25A。30Aにしたところで出足の鈍さはさほど変わらない。モーター出力は20A。ベースは中華ハブモーターなので控えめにした。
ブレーキはリジェネは-30A。30Qが5p(5並列)なのでこれくらい行けるだろうという感覚的な数字。モーターブレーキは-33A。-30Aだと少し弱く、-35Aだとブレーキが少し効きすぎる。なので中間の-33Aにした。ちょうどいい感じだ。
出足は鈍いが速度が乗って20km/hを越えたあたりから気持ちの良いスムーズな加速をする。ダイレクトドライブならではの滑るような加速は素晴らしい。静かにヒューーンと加速する。
フロントはコーン・バレルのブッシュ。これが低速での曲がりと高速での安定性を上手くバランスさせている。このセットアップといい、デッキのチョイスといい、ドライブのフィーリングの良さといい、Carvonは本当に惜しいメーカーだと感じる。乗り味をまとめるセンスは抜群だ。ESCさえ良ければ・・・ということで今回Unityに変えたのだがこれは当たりだ。完璧なEXOとなった。
↑ 今回のコントロールタイプは「カレント」にした。カレントノーリバースウィズブレーキではない。これに関してはこちらを参照。
カレントなので停止状態からリモコンレバーをブレーキ側に入れると後退する。
はじめの設定画像においてMaximum Speedを60km/hに設定しているが実際のところEXOはそんな速度は出ない。せいぜい46km/hであり、吊るしのKoowheel ESCでは43km/hである。
実質ソフトウェア的には最高速に制限をかけていないことになる。最高速はEXOのモーターのスペックに委ねている。
あえて60km/hとしたのは、その横に表示されている「ERPM:45942」を参考にしたいからだ。
60km/hのときにERPMが45942ということは3kmのときのERPMは
45942 × (3/60) = 2297.1ERPM
おおよそ2300ERPM。これをMAX Reverseとした。後退なので数値はマイナス値となる。これで最大でも後退時は時速3キロでゆっくり後ろに下がる。
デッドバンドは0.01。リモコンレバーの遊びは不要。わずかな初期入力にも反応する設定。応答性の鈍いダイレクトドライブならなおさらだ。
VESC5.1だからなのか?ダイレクトドライブでもそれなりにしっかり止まる。ブレーキを掛けても停止手前でスルスル進む現象はなかった。これも素晴らしい。
鉢植えの受け皿エンクロージャーはどうか?まったく問題なく機能している。外れそうとか、重さに耐えられないという感じは見受けられない。これはひとまず成功と言えるだろう。
出足の鈍さ以外の欠点は消えた。じゅうぶん不安なく、なおかつ気持ちよく遊べるボードに仕上がった。出足は鈍くても、そのぶん20km/hを越えたときの滑るような加速がよりカタルシスを感じさせる。これはこれで味がある。
バッテリーも不具合なく機能している。今回も無事に完成しました。自作(改造)はいつもこのシェイクダウンのとき、すべて上手くいったときに報われる。