Backfire 3G Plusと3G無印との違い 


前回の投稿で値段とバッテリー容量、デッキの違い、あとは好みの問題だと言ったが、公式からもう少し詳しい説明動画がアップされた。

まずデッキの違いだが、3G Plusはカーボン、3Gはバンブーとグラスファイバーのハイブリッドデッキ。これにより重さも違うが乗り心地にも差があるという。3G Plusはレースっぽいアグレッシブな走りのために高剛性かつ軽量。3Gは快適性のために柔軟なデッキ仕様とのこと。動画では3Gデッキの上で人が跳ねているが、3G Plusのカーボンデッキではこれをやらない方が良いと言っている。

それに準じて標準のウィールも異なる。3G Plusは標準85mmウィール、交換用に96mmも付属。3Gは96mmウィールが標準、85mmは付属として付いてこないが交換自体は可能。

モーターも実は違う。3G Plusは600W×2。3Gは450W ×2。

つまりアグレッシブな走りをするなら3G Plus、快適性重視なら3Gというキャラクターの違いである。これにより3G Plusと3GはESCも違う可能性があり得る。

また12直列のメリットも述べている。最高速が伸びること、そして少ない電流で済むことによる発熱の少なさと電子機器の負担軽減。

500W = 10s36V × 13.89A

500W = 12s43.2V × 11.57A

同じ500Wを出力するにあたり、12直列の方が少ない電流で済むのだ。電流が少ないほど発熱も少ない。つまり効率が良い。


↑ バッテリーセルの21700と18650との違いも解説している。電動スケボーにおけるバッテリー出力アンペアは最大でおおよそ30A。これについては人によって意見は異なるが、だいたいこんなもんだろうと私も思っている。Evolveも18650サムスン35Eセル・1セルあたり最大8Aを4並列で組み、バッテリーパック全体で32Aが最大放電だ。一般の人が満足するであろう加速力が10s12sにおいて、おおよそ30Aくらいだろうという感じである。

動画では18650と21700のそれぞれ2pで組んだ場合、余裕が違うと述べている。18650サムスン30Qでは1セル最大15A ×2pでトータル30Aはかなりギリギリ。けっこうな熱を持つ。

対して21700サムスン30Tおよび40Tはそれぞれ1セルあたり30Aの放電能力を持つので、2pで組めば最大60A。21700の2pなら50%の余力を残し余裕をもって30A放電が出来るという理屈だ。とうぜん発熱も少ない。

10直列のG2Tではターボモードという制限付きの加速モードを備えていたが、12直列の21700ならそのようなモードも不要で、常に必要なパワーを余裕を持って引き出せる。

余談だが、この特性を生かしてBackfire miniのバッテリーは21700を1pで組んでいる。30Aは放電しないかもしれないがそれでも20Aくらいは余裕を持って放電できるだろう。


↑ 2019.11.5の最新動画では、Backfireシリーズ、6製品の違いを述べている。ミニとレンジャーX2は見た目通りだ。

ほかのロングボード4機種は違いが分かりにくい。G2ブラックは旧世代の格安ボード。これより少し良くなったのがG2T、これも旧世代でどちらも10直列最大42V。

3G Plus、3G、レンジャーX2、ミニは新世代だ。12直列最大50.4V。新・旧世代の充電器は互換性が無い。10sと12sでは充電器が異なるので注意が必要だ。

ロングボード4機種の選び方は、とにかく金をかけたくないけど電動スケボーが欲しいという初心者ならG2ブラック。資金に余裕がある初心者ならG2T。さらに余裕があり、快適性も欲しいなら3G。走り重視だと自負する中級以上なら3G Plusという感じで選ぶと良いだろう。

また私のBackfire miniが出荷されたことも併せて報告しておこう。当初の予定よりは遅延したが、それでも早い方だと思う。実のところ今月末を覚悟していた。届いたらもちろんこのブログでレポートする。