↑ 表題の2台を友人による協力の元、いつもの荒れたアスファルトの道、30km走行を敢行した。並のボードなら根を上げる過酷な道だ。
いつもの6インチATマシンはこの道を走るために自作した究極のGTマシン。問題はクラウドウィール装着のGTXが果たしてどんなものか?単一で乗るよりも乗り比べたほうがより鮮明に分かるというもの。いざ実走!!
結論から言うと、快適性で言えば6インチATの圧勝。ペースを落とさずにガンガン走れる。クラウドウィールはこの道では快適とは言いがたい。荒れたアスファルトを走れはするが、やはり振動がそれなりに乗り手に直撃する。クラウドウィールの使い所は、基本は綺麗なアスファルト。しかしガタガタのアスファルトでもそれなりにやり過ごせます、というところだ。
クラウドウィールが良かったのは意外にも電費だった。32Tプーリー装着のGTXで25km/h程度でのんびり走り、30kmを余裕で走りきった。
↑ 終始FASTモード。107mm計測なので、120mmだと31km以上走ったことになる。バッテリーゲージはまだかなり余裕がある。友人いわく「意外と(アクセルオフで)転がるのでそれなりに距離を稼げたのでは?」とのこと。ベルトドライブはベルトの張り(テンション)でこれが大きく変わる。手でウィールを回して明らかに回転が重いならキツく張りすぎである。
2年前に買ったノーメンテのGTXでこれだけ走れば上等だ。このまま走り続ければ40kmはいけたかもしれない。
快適性や走破性ならやはりATにはまったく敵わない。ATは松ボックリやら木の枝やら踏んでもモノともしない。
クラウドウィールはやはりストリートウィールの延長だと改めて感じた。しかしハブモーターでは神経質になる悪い路面でもとりあえず何も考えずに走れるのはメリットだ。快適ではないかもしれないが、途中で何か踏んだり路面のひび割れに引っ掛かってフラつくかも?という怖さがあまり無い。
今後ATは、より流行ると思う。自作にしろ完成品にしろ選択肢が今年から大幅に増えた。小径のATも選択肢が増えた。とにかく走る場所を選ぶことなくどこでもそれなりに快適に走りたいならATだろう。
クラウドウィールは長距離を走るGTマシン的な用途にはそこまで適さないことがわかった。快適性を求めるとまだ路面を選ぶウィールであり、荒いアスファルトはとりあえずトラブルなくそこそこのスピードで走ることはできる、というレベルだ。6インチATは快適かつガンガン走れる。この差があまりに大きい。
GTX改の構想は見送るかもしれない。GTマシンとしては少し微妙な雰囲気だ。これに大きいバッテリーを積んで長距離を走っても悪い路面に出くわすたびに我慢を強いられるからだ。近所の駐車場遊びとちょっとしたクルージングなら充分いけるが、この用途なら大きいバッテリーは必要ないと判断した。
今回は、クラウドウィールとATとの隔たりは予想以上に大きかったことが改めてわかった30kmツーリングでした。