段差越え

段差越え。オーリーで飛ぶとかそういうテクニックではなく、電動スケボーにおいて知っておいて損はない、誰でもできる知識として紹介したいと思う。

もちろん段差によっては限度があり、高さのある段差ほど困難になる。そして大きいウィールを装着したボードほど段差に強い。越えられる段差の高さの限度はキックテールでフロントを浮かさない場合は、基本的にはウィール直径の半分以下だろう。あくまで限度であり段差は低いに越したことはない。これが前提。

ではどうやって段差を越えるか?一言で言うと斜めから進入すると良い。理想は斜め45度。

↑ まず、斜めから片輪だけ乗せるイメージ。これのメリットはウィールの角を段差に当てることにより衝撃が緩和される。基本的にウィールは真正面よりも角の方がいくらか柔らかい。なにかに強く接触したとき、ストリートウィールは形状的に角の方がグニョっと変形しやすいのだ。

そして片輪ずつ乗り上げるのでトラックが動く。トラックは斜め進入限定でサスペンションのような働きをする。

↑ 真正面から進入すると、前輪2つのウィールが同時に段差に当たる。これだと衝撃の逃げ場がなく、ボードにもライダーにも優しくない。左右同時にウィールが当たることでトラックも動かず衝撃を吸収してくれないのだ。場合によっては段差を越えられずに転ぶリスクが高い。越えられないとは言い切れないが、受ける衝撃が大きい越え方なのはたしかだ。私はボードの保護、転倒リスク回避の両面において真正面からの進入は出来る限り避けている。

あとは段差を越える瞬間だけでも出来るだけ前足の体重を抜くと良いだろう。ボードが段差に乗り上げやすくなる。キックテールがあるボードならフロントを段差の高さまで跳ね上げるのも良いだろうが、それでも限度はある。

これは段差を越えることを推奨するものではなく、いざというときに段差を越える際に知らないよりは知っていたほうが良いだろう、という程度の認識で。