Flipsky VX1リモコン

↑ BioboardsやLacroixなどの超ハイエンドマシンでも使われているVX1リモコン。安くて使いやすい。

遅ればせながら私もようやく使うことにした。このリモコンいくつか特徴がある。

①PPMとUARTの接続を選べる

実のところこれのメリットはよくわからない。私はPPM(Non VESC)モデルにした。Non VESCと言いつつVESCで問題なく使える。UARTはスマホ通信用、PPMはリモコン用、それぞれ分けたいという気持ちがあった。

②リモコン側でボードのバッテリー残量が大雑把にわかるオプション

↑ ESCとバッテリー間のプラスのケーブルに受信機の青い線を割り込ませるだけだ。

↑ FOCBOX UnityだとAUX2ピンのプラス側のケーブルに割り込ませる。このあとカプトンテープを巻いて熱収縮チューブで養生する。

↑ この2ピンだ。バッテリー電圧計、残量計を繋ぐための2ピン。

↑ このように4つのLEDでボードのバッテリー残量が大雑把にわかるようになる。案外ボードのバッテリー残量がわかるDIYリモコンは少ない。DIYユーザーはみんなスマホや電圧計で残量を確認しているのでそこまで重要性は無いが・・・

③リモコンのバッテリー容量をアップグレードできる。

※2019・11月に購入したVX1リモコンは既に850mAhのバッテリーが標準になっていた。どこかのタイミングで仕様変更されたと思われる。

元は500mAhの少し心許ないバッテリーが入っているが、これを交換することができる。DIY界隈ではけっこう有名な改造だ。作業はちょっとしたハンダ付けだけ。もちろんこれは非公式。

↑ これは850mAhのリチウムポリマーに交換した画像。802540という数値はバッテリーの外寸を表している。8mmの厚さ、幅と長さは25mmと40mmという意味。この範囲の大きさのリチウムポリマーなら良いわけだ。AliExpressやEbayで安価で売っている。国内でも探せばあるかもしれない。

軽微な作業とはいえ、リチウムポリマーを扱うので気をつけて作業をしよう。温度調節できる半田ごての場合、ハンダ線の融点ギリギリの設定が良い。(だいたい220度あたり)手早く作業するからと設定温度摂氏300度以上でやると基板のチップを熱で焼く。

やるなら自己責任で!

なおBio boardsでは増量バッテリー付き、または増量バッテリー交換済みのリモコンを販売している。

④スピードモードは3段階

3段階のスピードモードを選べる。リモコンの電源ボタンの隣のボタンで切り替える。

赤LED・・HIGH(100%)

橙LED(赤と緑の混ざった色?)・・MEDIUM(75%)

緑LED・・LOW(40%)

enertionのNANO-XリモコンはLOWモードにするとブレーキまで弱くなるという致命的な欠点があったが、VX-1にはそんな欠陥はないので安心して使える。なお上記のパーセンテージはアクセル開度の制限。LOWモードだと、スロットルを全開にしてもVESC設定値の40%のパワーしか出力されない。HIGHなら設定値通りのパワーを出力する。

今、自作するならリモコンはこれだろう。他の選択肢は少ないと言って良い。安い上に間違いのない選択だ。