SEQURE ポータブルスポット溶接機SQ-SW2を使ってみた

↑ バッテリー内蔵のポータブルスポット溶接機。液晶画面のインターフェイス付き。

日本のAmazonでも似たような製品を6000円くらいで買えるのだが、今回のSW2は0.2mmニッケルも溶接できると謳っているので敢えてこれを買ってみた。

買うルートはいくつかある。Flipsky公式がまずひとつ。しかしお値段が高い。

↑ 送料込みで約$123。いまのクソ円安だと16000円近い価格だ。無理だ!円安いい加減にしろ!
↑ しかしアリエクスプレスだとなんと約11000円送料込み。私はこの値段で買えたが、現・投稿時の今では12000円まで上がっていた。

あとはSEQUREの公式サイトだが、試しに仮ポチしてみたところ15000円近い金額になった。アリエクが1番良いだろう。

なおアリエクにおいて少しトラブルがあり、中国国内でなぜか返送されてしまった。

↑ 返送されてしまった製品に関して問い合わせたところ、別ルートで速攻で再発送してくれた。しかも空輸なのか、このやりとりの4日後に届いたのだ。SEQUREは数あるアリエクのセラーの中でも信頼度が抜群だ。

もし買うならUSプラグを選ぼう。で、話は溶接機に戻る。使い方はいたってシンプル。4つの設定項目があり

①オートモードまたはマニュアルの切り替え

②パワー

③beep音

④LCD

説明、まず③のbeep音は音が鳴るかどうかの切り替えでこれは特にいらないのでOFF。④のLCDは画面の180度回転するかしないかの切り替えなのでこれもわりかしどうでもいい。

大事なのは①のオートモード。0s(秒)にするとマニュアルになる。マニュアルというのは足踏みペダルを踏むタイミングで溶接する。私は足踏みペダルは購入していない。これはオプションだ。

0.1s以上ならオートモードであり、溶接棒ふたつが溶接対象に触れると(通電による検知)カウントダウンが始まり液晶の中でゲージが伸びる。ゲージいっぱいになったタイミングで自動的に溶接される。そのゲージが伸びきって溶接される時間を0.1秒単位で指定する。私はとりあえず、1.0s(秒)にしてみた。

↑ オートモードではこのように溶接棒同士をくっつけたらヤバい。画像では電源を切ってあるが、電源投入時に試したところゲージが伸び始めた。そのままゲージがいっぱいになったら短絡するので溶接棒同士をくっつけるのは絶対にやめよう。オートモードでは事故防止のために多少時間の猶予を持たせたほうがいいだろう。私はそのための1.0s設定にした。2.0sだとあまりにダルすぎて作業効率が落ちると感じた。

②のパワーも大事だ。冒頭の画像の通りで、ニッケルの厚さによりパワーを調整する。単位はms(ミリ秒)。

↑ さっそく試す。まずは0.15mmニッケルを二重で適当なワッシャーに溶接。0.15mm厚の設定は公式設定の35ms。2重といってもいきなり2枚ではなく、1枚溶接、その上からもう一枚溶接だ。

結果、ガッチリと溶接された。二枚重ねでも剥がれる気配なし。これは良いぞ〜。

↑ 次は0.2mmニッケル1枚。公式通りの65ms設定。これもガッチリと溶接された!一回のみでも剥がれる気配なし!

今回はお試しにニッケルをワッシャーに溶接したのだが、想像以上の良い結果が得られた。これならバッチリ使える!

充電はUSB-タイプCの3Aアダプターが付属するのでそれで充電できる。残念ながらこのSW2がモバイルバッテリーの代わりになる機能は無いようだ。

これならどこでも溶接できますよ!という感じでバッテリースポット溶接の敷居がグンと下がった気がする。バッテリーの知識さえあればこれでバシバシとバッテリーを組める。SUNKKOのデカい家庭用AC電源の溶接機はもう要らないというレベルに達している。

同社にはSW1という上位機種もある。これは0.3mm厚のニッケルをも溶接できるのだが、電源としてバッテリーを別に用意する必要があるうえに、そのバッテリーに求められる条件が少し厳しい。かなり高出力なバッテリーを別途用意しなければならない。SEQURE公式で対応バッテリーも買えるが、溶接機と配送が別になるうえに送料が高くなるようだ。コストが跳ね上がる。

このブログらしく電動スケボーのバッテリーだけに限れば今回のSW2で充分だろう。これはオススメですよ!