↑ ほぼ完成。走れるところまで作った。
DAVEGA Xを組み込む、モータープレートのバンパーを3Dプリンターで作るという細かい作業がまだ残っている。
↑ Flexi BMSもしっかり機能して無事充電も終え、うまくセルバランスが取れている。最大電圧差は0.003V。温度の-273.2℃というのはサーミスタ(温度センサー)を入れていないからだ。今回はめんどくさくていれなかった。
1並列あたりおおよそ4.152VというのはFlexi BMSのデフォルト設定によるところだろう。
↑ Flexi BMSパラメータ設定の$9の項目。どれか1並列が4.18V(デフォルト4180)に達したら充電が終わる。これを4250(4.25V)などに設定を変えればおそらく4.2Vくらいまで充電されるだろう。基本的に充電が終わった直後は少し電圧が下がる。4.18Vで充電が終わり、その後4.152Vまで少し電圧が下がったということだろう。
満充電すぎてもセルに負担がかかるのでデフォルトの4180をそのまま使うことにした。
↑ 3Dプリンターで作った電源ボタン&充電プラグのブラケット。ドライブはトルクボードのベルトドライブ。モーターが後ろ側に出るリバースマウントにした。モーターは敢えてFlipskyの6354・190KVモーターだ。重量やパワーのバランスを考えて6354でも充分だと判断した。ギヤ比は36:16。
緑色の養生テープは即席のモータープレートガードだ。そのうちしっかりした物を3Dプリンターで作る予定だ。
↑ 裏はこんな感じだ。エンクロージャーはeboostedのLandyachtz Switchblade40用。デッキの色はラッピングで青にした。いつもは外観など大して気にしない私が珍しくイメージカラーというのを設定した。ウィールはトルクボードの110mm74Aブルー、トラックやベースプレートも青だ。
さっそく走ってみたが、トルクフルでエキサイティングなボードになった。トルクボードのCNCトラックはやはり出来がよい。付属のriptideのブッシュも良い。コシがあって安定する。本当は72Aのウィールを入れたかったが、現在は在庫切れであり手持ちの74Aを使用。74Aもそれなりに柔らかい。綺麗な路面なら気持ちよく走れる。荒れたアスファルトでもそれなりに走れる。
↑ ファームウェアはUnity23.46。走行一発目のシェイクダウンで充分な性能が証明された。これだけ速ければ充分でしょう。モーターの温度が0℃というのはFlipskyのモーターに温度センサーがないからという理由だ。
ひとつ、トルクボードのベルトドライブには少し不満があって、まず周長280mmのベルトがモータープレートおよび36:16のギヤ比に対して、すでに長さギリギリでありベルトが張りすぎてしまうということだ。調整の余地がない。存在するなら285mmのベルト、それもGTベルトが欲しい。しかし285mmの5mmピッチGTベルトはどうやら存在しないようだ・・・
標準のHTD5mmピッチ、周長280mmベルトは張りすぎるうえに少し音がうるさい。あとベルトドライブはプーリーもベアリングで軸を支えたほうがウィールも静かに綺麗に回るだろう。(例えばEvolveはこれにあたる。) 今回の自作ボードにおける唯一の小さい不満だ。
ちょっとした不満があるものの、見栄え的にも走りの質も良いボードが出来たと思う。パワーもトルクもバッテリー容量(ソニー村田VTC6・12s6p 777.6Wh)も申し分なし。
↑ 走りを適当に切り上げたあとのセルバランス。そんなに崩れていない。バッテリーも上手く組めているということだ。
今作はいくつかの新しい製作技法を取り入れたが概ね成功したと思う。ラッピングの耐久性に関しては今後の経過を観察することになる。
今回もお疲れ様でした!