これの開発にあたり色々と話し合って、はじめはの頃は「トップマウントは見た目がダサい(人それぞれの主観だが)」ということでデッキ裏(下)のエンクロージャーを採用した電動マウンテンボードを作った。それがこのブログで公開されているDIY電動マウンテンボードである。
それを半年以上運用して見えてきたのは、やはり跳ね石やら大きめの石に当たるやら大きめな段差によるデッキ裏の擦りなど、アンダーマウントバッテリー(デッキ下バッテリー)ならではの欠点である。あとはメンテナンス性の悪さだ。エンクロージャー(バッテリーケース)を開けるのにネジを10個とか12個とか外すのは苦痛だし時間が掛かって面倒だ。
そのような経緯から、有料レジャービーグルとしてトップマウント式バッテリーを採用したボードを新たに作った。それが冒頭の画像の物だ。トップマウントとはデッキの上にバッテリーを乗せた方式である。冒頭の画像を見ればわかるが、デッキの真ん中あたりの上に乗っかっている黒い箱がバッテリーボックスだ。こちらのほうがメンテナンス性がよく、オフロードで走る分にはバッテリーケースが石に当たるなどの心配がない。
トップマウントバッテリー方式は元々は英Trampa社が古くから採用している方式であり、はじめはごくごく一部のマニア以外にはあまり受け入れられなかった印象がある。それに加えてしばらくの間はラジコン用の6直列リポバッテリー2個をさらに直列で繋ぎ12直列とし、BMS機能がある充電器で充電していた。そのまま18650時代をスルーして、Trampa社が21700セルを使い始めたのは近年である。
付け加えるならば、AT(オールテレイン、いわゆるオフロード)の電動スケボーが勢力を急拡大したのもここ2年くらいである。ATボードを満足に走らせることが出来るバッテリーセルが出てきたタイミングと合致するのだ。
そしてトップマウントの箱に21700セルを入れたバッテリーがDIYにおいて流行りはじめてきた。見た目は賛否両論だが、トップマウント式のメリットや機能美が評価されてきたのだろう。
そしてついにトップマウントバッテリーのみを販売するショップが出てきた。
3D Servisasは欧州での陸送のみ対応。ともあれ、この箱入りのバッテリーを購入すれば自作の敷居はかなり下がるだろう。容量もパワーも充分。
↑ アリエクスプレスでは格安のそれっぽい箱や、バッテリーセルホルダーも売っている。これで作るのもアリだ。箱はサイズも豊富で自分の理想に叶うものがきっと見つかるだろう。
トップマウント式もいまや単体の完成品バッテリーから自作パーツまである。自作の敷居はかなり下がったと思う。そのうち中華からトップマウント式バッテリーを採用したコンプリート電動マウンテンボードが販売されるかもしれない。