バッテリーセルのリラップ

久々の投稿。新たなボードを作るにあたり、計画頓挫したボードからバッテリーを抜くことにした。中身は新品そのもののバッテリーセル。

しかしグルースティックでガチガチに接着しているので剥がすのは困難を極める。ニッケルをスポット溶接したのでそれを剥がすのも大変だ。元のラップは切って剥がして別のラップを貼り直す。面倒だが新品のセルが勿体無いのでやる。

↑ 今回再生させるのはサムスン40T。実質ほぼ新品。カッターで切り込みを入れて被覆をはがす。セルの上に乗っかっているいる白い輪っかは再利用する。ショート防止のための重要パーツだ。

なお先にスポット溶接されたニッケルはペンチ等を使ってメリメリと力技で剥がす。剥がすにしてもしっかり溶接されてるゆえ、ある程度はニッケルがセルの極面に残る。ピンセットとラジオペンチなどを駆使して出来る限り剥がす。それでも溶接された部分はセルに付着しているのでそれをルーターで削り落とす。

付着したニッケルをルーターで削り落とすコツは力任せにガンガン削るのではなくセルの極面にルーターを軽く当てて面をなぞる感じだ。ニッケルの付着したところにルーターが当たったらルーターの回転力にまかせて弾き飛ばすイメージ。そうして面に沿ってルーターを転がす感じ。ある程度ニッケルを削ったらセルの極面を指の腹で触って平滑になったかどうかを確認する。再溶接に支障がない程度平滑になればOKだ。

↑ 再ラップするためのラップはAliExpressで売っている。100枚買って送料込みでも1000円もしない。1枚あたり9円弱の計算。さすが俺たちのAliExpress。こういう細かいパーツが手に入る。
↑ リラップする。元からあった白い輪っかは必ずプラス側に入れる。ラップをかぶせてプラスマイナスともに同じ程度ラップがハミ出る程度の位置にする。
↑ ヒートガンでまずプラス側に熱風を当ててラップを収縮させる。画像は撮影のためのイメージだが、実際はセルを片手で持ちながらやる。
↑ プラス側が終わったら次にマイナス側に熱風を当てる。最後に側面に熱風をあててラップ全体を収縮させる。この画像を見ると極面のニッケルを削り落としたのが分かると思う。

この再生したセルは電動マウンテンボードに使う。トップマウント(デッキの上)にバッテリーを乗せる予定なので今までのグルースティックで接着するのとは違う組み方になるだろう。