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まだ初期段階だからなのか、ATの設定がない。あるのはクラウドウィールと97mmである。
トラックはDKPでもRKPでもなくTKPである。電動ではかなり珍しい。カービングと快適性を両立したとのこと。
バッテリーは13s4p、ほぼ900Wh。
このZEUS、どんな人に向くのか?そこそこ舗装が綺麗で長距離を楽しめる環境が近所にある人だろう。クラウドウィールは荒れたアスファルトを走ることはある程度は可能だが快適ではない。今回のストリートZEUSはアスファルトの綺麗なエリアという限られた範囲の中で延々と2〜3時間タップリ走る、楽しめるという運用になると思う。
この使い方はアリだ。私の改造機であるGTX改もそんなコンセプトだ。加えてこれまた私の自作機であるトルクボードブルーにも近い。私はマッタリ走りたい時はGTX改、かっ飛び走行はトルクボードブルーと気分で使い分けている。今回のZEUSはその両面を持ったボードだと推測する。
50〜60km/hで走ることに特に抵抗ないぜ!みたいな人ならZEUSは悪くない選択肢だろう。しかし懸念があるとするならば、上級モード50km/h、ターボモード60km/hが扱いやすいスロットル調整になっているかどうかだ。これがダメだとただの危険なボードに成り下がる。
一般的な市販中華ボードであるZEUSはVESCのように完璧に自分に合わせて出力やブレーキを調整できるわけではないので、上位のモードが扱いやすいかどうかでこのZEUSの評価は決まると思う。市販ボードはたまに「乗りこなせるなら乗りこなしてみな?」みたいな尖った上位モード設定がある。前回買ったENDEAVOR ProのHモードがそんな感じだった。もっともENDEAVOR ProはVESC標準装備ということで自力調整という逃げ道があったが・・・
ownboardはそれなりに名の通ったメーカーなのでおそらく各方面からレビューが出てくるだろう。買うならそれを見てからにしたほうがいい。
レビューでのターボモード時に「これは超強力です!」「私は上級モードにいきます」程度で言及が終わるなら要警戒だ。ダメだった場合、レビュアーは「これはダメです」とはハッキリ言わずオブラートに包む言い方をし、必要以上に語らない。
もし良かったならばそれがどれだけ素晴らしいかを饒舌に語るはずである。その言質を引き出せて初めて買いだろう。