Meepo ハリケーン登場!

↑ なかなかのお値段。中華ボードは安いという定説は覆えされつつある。

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今でも$400台の電動スケボーはある。しかしATタイヤで路面を選ばす、大容量バッテリーでより長距離を走れる喜びを知るともう$400ボードなど目を向けることもなくなるだろう。

他社はホビーウイングESCを使っているなか、MEEPOは代々LY ESCを使用してきた。今回のハリケーンもLY ESC。個人的にLY ESCには良い思い出はない。制御が雑で危ないというイメージしかない・・・がそれは過去のものだという。今ではもうホビーウイングと大差ないと。

スピードモード4では細心の注意を払って云々・・とリンク先に書かれている。いつもながら引っ掛かる部分だ。ピーキーで扱いづらく、結果として使わないという有って無いようなモードなのではなかろうか?という疑念が残る。LY ESCの伝統的な悪癖(?)

気になるのはここだけで、ESCの制御さえまともならばハリケーンはおそらくとても良いボードだろう。モリセルがどうとかカーボンデッキがどうとか、個人的にそこはどうでも良い。

2in1はEvolveの専売特許というべきシステムだが、個人的にはもちろんATを推す。ストリートは要らないでしょう。ベルトやらウィールの交換が面倒でどうせどちらか固定になる。せっかくの大容量バッテリーだしここはAT一択だ。

もちろん「俺はストリートが好きなんだよ!」という御仁にはストリートでOK。

ATタイヤは6インチ強(155mm)の空気式チューブタイヤが標準。私の好きな6インチタイヤ。しかし過去の経験から6インチは摩耗が早い。スピードが出るボードならなおさらだ。タイヤの予備はあったほうが良いかもしれない。オプションで190mmタイヤも用意されている。悪路走破性ならこちらだろう。190mmはタイヤもデカく、薄いデッキも相まってデッキと地面とのクリアランスも大きくなる。

今回、ハリケーンの地味なオススメポイントは実はATタイヤの互換性にあると思っている。155×50がハリケーンの標準タイヤだが、オプションの190×50タイヤ、加えてドライブプーリーとベルトも専用のものが販売される。EvolveもAT標準は175×50の7インチ。その辺りと互換性を持たせてきた。

ドライブプーリーも内径10mmのベアリングが付くタイプ。これもEvolveと共通。確証はないがおそらくハリケーンのホイールハブにEvolveのタイヤを装着できるだろう。

Evolve 6インチ(150mm)

ハリケーン6インチ(155mm)

Evolve7インチ(175mm)

ハリケーン8インチ弱(190mm)

ハリケーンのホイールハブにこれらのタイヤを使える、またそのほかにも応用が効くと思われる。これも確証はないがEvolveのホイールハブとドライブプーリーのままハリケーンのトラックに装着できる可能性が高い。

↑ Evolve GTR 7インチAT、10s、150KVで計算してみた。今となっては遅い部類。
↑ ハリケーンのオプション190mmタイヤ。12s、165KV。

上の2つはメーカー標準のギヤを使用しているのだが、奇しくもギヤ比は同じだ。直列数、タイヤ径、KV値の3段効果で最高速はハリケーンが大幅に上回る。

↑ ハリケーン標準の155mmタイヤだとこうなる。計算上190mmより少しトップスピードが落ちるが概ね同じと言えるだろう。さほど気にならないレベルだ。

今回のハリケーンに関しては2in1よりもATタイヤの履き替え、互換性のほうがメリットが大きいと思われる。ESCさえまともであればオススメできるボードだと言える。

↑ 最後にEvolveの6インチタイヤ、47Tドライブプーリーをハリケーンの装着できたとするならば、結果はこうなる。なかなかのスピードマシンだ。

「こんなことしねえよ!」と言う前に、これには最高速以外にもうひとつメリット(場合によってはデメリット)がある。ハイギヤード化によりアクセルレスポンスが若干鈍くなるのだ。ESCを交換できないならば、ハイギヤードにする、またはタイヤ径を大きくするなどしてアクセルレスポンスを落とすという方法も取れるのだ。ハリケーンのESCが少し反応過敏だと感じたらこういう方法でマイルドな味付けにできますよ、と。

デメリットとしてはそのぶんトルクが薄くなる。あと場合によってはモーターの熱が上がりやすくなるだろう。平地でのスピード重視、アクセルレスポンスを鈍化させたい場合のみ試してみると良いだろう。今回のハリケーンはESCは弄れなくともタイヤやプーリーの互換性からこういうアプローチで弄れるマシンでもあるのだ。

私がハリケーンを買うことはないが、DIYやら大掛かりな改造をしない方ならば購入検討の価値があるボードだと思う。