ENDEAVOR Proの中身を開けてみる

警告!以下のことを実行すると保証は無効になります!自己責任で!

とりあえず中身を見てみたい。開けるしかないだろ!ということで開ける。

↑ 赤円が示した箇所にネジがありデッキテープで隠してある。デッキテープをペロっと剥がして3mmの6角レンチで外す。合計12箇所。
↑ こんな感じ。
↑ はい、パカーンと開けました。全体的にスッキリと収まっている。画像のエンクロージャー右横にあるのはやはりアンテナであり、リモコンの受信機と繋がっている。バッテリー寸法はおおよそ前後510mm、幅107mm、高さ47mmだった。
↑ YouTuberの公開動画から。これはおそらく初期ロットであり、電源ボタンはエンクロージャー下にある。そしてエンクロージャー側面にあるはずのリモコン受信機のアンテナが無い。ひょっとしたら初期ロットはリモコンとの通信における不具合があったのかもしれず、現行ロットではアンテナで改善したという可能性が高い。私のアンテナ付きのロットはリモコンの通信切れのような兆候は一切なかった。metrの通信は多少不安定でも問題ないが、リモコンは僅かでも通信が不安定だと命取りになる。1秒でも通信が途切れたら恐怖だ。電波の不安定さの要因となり得るカーボンデッキの意外な弱点である。
↑ バッテリーは12s5p、21700サムスン50G!めちゃくちゃ良いバッテリーを使ってますよ〜!50Gは50Eよりも格上のバッテリーセルで放電特性に優れる。Propelの前身であるCYCLEAGLEのロゴが印刷してある。同社のX4Sはかつてクラウドファンディングindiegogoで資金を募っていた模様。
↑ リモコンの受信機ケーブルは、なんとESC基板に直付け!コネクタで差し込んでいるわけではない。受信機自体はバッテリー横にペタッと貼ってある。
↑ 情報通りのFlipsky FSESC4.20プラス。黄色い矢印で示した箇所がマイクロUSBが2箇所とUARTコネクタ。それぞれ封印が施してある。これを剥がせば当然保証は無効となる。
↑ UARTの封印を剥がしてmetrを接続してみた、の図。またマイクロUSBの封印も剥がしてPCに繋いでみた。このFSESC4.20プラスのデフォルトファームウェアバージョンはなんと5.2。ほぼ最新である。
↑ もし保証をかなぐり捨ててmetrを使うならば、左下の黄色い「!」マークを何度かタップしてmetrのバージョンを更新する必要アリ。場合によっては複数回行うこともある。じゃないと画像のとおりでデータを見ることができない。ゼロのままだ。
↑ VESC Toolからデフォルトのデータを覗いてみる。モーターカレントマックス51.89A。定格電圧でモーターひとつおおよそ2200W相当。ブレーキもマイナス値の-51.89Aがそのまま適用されている。やけにアグレッシブなブレーキ設定だ。ここは少し下げてもいいかもしれない。バッテリーカレントマックスは99A!リモコンを見ながら走っていたとき、アクセルオンでバッテリー残量がガクッと落ちたのはこれか!いわゆる電圧サグ。1セルあたり約20Aって50Gセルの最大放電電流とほぼ一致。もう少し下げてもいいと思う。この辺は好みだ。やけにパワフルだったのも頷ける設定だ。
↑ なお、metrのエキスパートモードからでも設定を見ることができる。モーターカレントマックスおよびモーターカレントマックスブレーキに関して、VESC Toolと若干の誤差がある。原因不明。バッテリーカレントマックスの99Aとリジェネの-60Aは同じだ。
↑ metrの名前をENDEAVOR Proにリネームした。バッテリーは12s、モータープーリー14、ドライブプーリー72、モーター極数14(リモコンでは極対数で7)、タイヤ径(Wheel Diameter)は200、それぞれデータをアプリ上で入れ直す。すると画像のようにスマホで正確なデータを見ることが出来る。バッテリー残量は不確かで曖昧なパーセンテージ表現よりもやはり電圧で見たい。モーターとESC(MOSFET)の温度もわかる。
↑ metrはブチル両面テープでバッテリー横に貼り付けた。なおmetrを付ける際は6桁のPINコードをメモるなり写真を撮るなりしておこう。スマホを変更する際、ペアリングのときにPINコードが再度必要になる。PINコードが分からないためにまたバラすのはめんどくさくて嫌でしょう?

VESC搭載ボードならばmetrは標準、またはオプション設定にしたほうが良くない?という個人的な気持ちがある。しかし素人ユーザーが訳の分からないまま変な数値を入れて壊したりケガをしても困るというのもわかる。ENDEAVOR ProおよびSは一般顧客向けの製品だし・・・

そんな感じでmetrは取り付けたが、今後DAVEGA Xを付けるとかVX1リモコンに変えるとかの計画は一旦ヤメる。リモコンである程度データを見れるしVX2でもそこまで困ることもなかったからだ。Shred lightsのマウントくらいは作るかもしれない。

もしENDEAVOR Proを購入して「どうしてもパワーやブレーキのフィーリングを変えたい!保証とかどうでもいいから!」というのなら今回のmetr取り付けはアリです。デッキを取り付けた後、とくにmetrの通信が悪いという印象はなかったことを報告して、今回の投稿は以上です。