Trampaのリチウムイオンセル化

トランパはハイエンドな電動マウンテンボードの老舗でありながら電動スケボー界の異端児。そしてVESCの商標をもつ会社でもある。私はトランパの電動マウンテンボードは所有していないが、VESCを通じてトランパの恩恵を得ている。

トランパを持っていない、または買わなかった理由はいくつかある。まずイギリスの会社ということで高価。中国の安いボードとは比較にならない。そして今まではリポバッテリーが標準だったことだ。

今までのトランパのバッテリーはかなり特殊であり、ラジコンショップで販売している6sのリポバッテリーを2個直列で繋ぎ、実質12sとしていた。そのバッテリーパックはトランパが指定するリポバッテリーをラジコンショップで自分で買う必要があった。

充電も面倒でバランス充電器で7ピンのバランスコネクタとXTコネクタを充電器に接続する。つまり6sのバッテリーをBMS内蔵のデカいバランス充電器で充電するのだ。

こんな感じで半完成品であり充電の面倒、加えて扱っているパーツ類があまりにも多くて初心者にはとても敷居が高い。何を選んで良いのかさっぱりわからないのだ。

そのトランパ、私にとっては最大の弱点(?)ともいえるバッテリーについに手を加えた。リポから脱却しついにリチウムイオンセル、18650や21700を使うというのだ。さらに今まであるようで無かった革新が盛り込まれている。

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↑ 21700セルを使って組み立てるキット。12s7p。これの革新的な部分はスポット溶接を必要とせず、セルを並べてPCB(基板)で挟むだけだ。

↑ 組み立てるとこのようになる。また、基板にBMSが内蔵されており、これでバッテリーパックとして完結する。

↑ アッパーパネル(上側に乗せるグラスファイバーの板)の形状がポイントだ。丸い穴にネジを入れるのだが、ネジが閉まるとX字の先端部分が反ってセルを押さえつける。PCBはグラスファイバー製でほどよくしなってセルを押さえつけるだろう。

スポット溶接もハンダつけも必要なく、ドライバーとネジを使って組み立てるだけでバッテリーパックの完成だ。

トップマウント(デッキの上)、前足と後ろ足の間にバッテリーを置くトランパならではのバッテリーだが、やはりお値段は安くない。別途これらを収納するBOXは別売りだ。バッテリーを作ってみたいがスポット溶接とかよくわからん、BMSとかよくわからん、けど金はあってハイエンドな電動マウンテンボードは欲しいという超レアな人にオススメです。(笑)