古きよき時代に戻るかのようなシングルESC。$135というのはひとつあたりの金額であり、デュアルにするなら2個で$270である。
正直なところ厳しい・・・
アンチスパークスイッチなりループキーなり、電源をON-OFFするための機構を別途導入する必要がある。これがまた電動スケボーを自作するにあたって手間と設置スペース確保を強いられる。
今なら1機でデュアルESCであるFOCBOX Unityプラスが$199。こちらには電源スイッチも内蔵されており、より低コストでデュアルモーターの電動スケボーを組める。デュアルモーターのボードを組むならUnityを使うのがセオリーだろう。
このTorque6 ESCを2個買うと、2つのESCを繋ぐCANBUSコネクタやバッテリーからESCへと二股に分岐する並列用XT60パラレルコネクタも付属するようだ。
ややこしい話になるが、シングルESCを2個使ってデュアルにする場合、Battery current Maxは自身が欲しい総電流の半分の値を設定しなければならない。例えばボードとして最大30Aを出力したいなら15Aと設定する。つまりESC1個あたり15A、デュアルで30Aという意味である。FOCBOX UnityのようなデュアルESCだと素直に30Aと設定する。
↑ 線で消した項目は正確ではなく私の認識が間違っていた。これに関しては別途記載した。
Motor current Maxの設定はデュアルESCと同様に一個あたりのモーターの定格出力を基準にする必要がある。
話が少し逸れたが、このTorque6 ESCはシングルモーターで組むなら面白そうではあるが、残念ながらデュアルモーターが主流である現在においてこのESCは市場での競争力があまり無いと思える・・・
↑ 余談だが、FOCBOX UnityプラスのXT90コネクタがメスであることに、esk8 buildersのフォーラムでツッこまれていた。本来メスのコネクタはバッテリー側であり、ESCはオスのコネクタであるのが通例だ。オスのコネクタはショートする危険性がメスのコネクタよりもはるかに大きい。例として安全ピン、ネジ、ドライバーなどの工具・・・このような金属がオスのコネクタ内に触れて通電したらショートする。メスのコネクタならそういう心配がほとんどない。
安全性に配慮するならば、バッテリー側にメスのコネクタ、ESCにはオスのコネクタを使う。なぜこのような初歩的なミスが起こるのか??