電動スケボーにおいてはEvolveのお家芸だったダブルキングピントラックのベルトドライブ。すでに中華メーカー各社からはこの様式の完成車がいくつか発売してされてきたが、ついには単体のドライブキットが出てきた。
当ブログで、このドライブキットを取り上げた理由はズバリ安いからだ。6354モーター仕様だと$300以下(セール価格)
モーターの相場を考えるとデュアル構成、前後トラック、タイヤまでセットで$300前後は安いと思う。送料やら関税やらは分からないのでなんとも言えないが。
ドライブの見た目はOwn board ATに似ている。とくにタイヤはそっくりさん。
しかしいくつか疑問点がある。まずけっこうなローギヤード仕様でありギヤ比4:1。(ドライブプーリー60Tとモータープーリー15T)これを140KVモーター、12sバッテリーで組むと最高速は40km/h程度。10sバッテリーだと35km/hに届くかどうかである。190KVモーターだと12sバッテリーで50km/h前後。(すべて理論値)10sで組むのはちょっと微妙だ。
ここでターゲットスピードを140KVで40km/hそこそこで妥協するか、190KVで50km/h近くまで伸ばすかの選択肢が出てくるのだが、このトラックはダブルキングピンである。あまり最高速は期待できない。このトラックに使用されているブッシュもどんなものか定かではない。現状では安全パイでトルク重視の40km/h、バクチで50km/hという選択肢になる。
バクチ要素はズバリ「50km/hで安定するトラックなのかどうかが分からない、40km/hならたぶんどうにかなるだろう」という私の経験則であり、ダブルキングピンの50km/h走行はあまりやりたくないというのが本音だ。
もうひとつはエアレスタイヤの耐久性だ。耐摩耗性ともいう。これがどの程度なのか未知数なのだ。中華の穴空き105mmゴムウィールは恐ろしいほど摩耗が早かった。果たしてこのFlipskyのエアレスタイヤはどうなのか？
モーターは好みになるだろう。私の自作ボードであるTorque boards BlueではFlipskyの190KV6354モーターを使用しているが、充分に速くてトルクもある。6374まで果たして必要かどうかは疑問がある。
ジェネリックEvolveみたいなボードを作るなら140KV。ギャンブルだがスピードも欲しいなら190KVだ。
セールのうちにひとつ買ってみようかと思う。この価格でATのドライブが買えるようになったことは素直に嬉しい。