14sで満充電58.8V。少し電動スケボーから話が逸れるが定格48VのDCACインバーターととても相性が良い電圧。
しかし14sに意味があるのか?単純に最高速が伸びる。少ない電流でワット数(パワー)を出せる等のメリットはある。
最高速に関しては、従来のデッキにこれまた従来のハブモーター。この装備でそんなに最高速を追求してもねえ・・?という感覚である。モーターのKV値にもよるが・・
事実、このV5は同社の10s2pのV3と最高速は大して変わっていない。V5に関して言えば高電圧による最高速のメリットは無い。
ワット数に関しては2pという少ない並列で相殺されるので別に・・・という感覚。10s3pと出力はそんなに変わらないでしょうと。
という感じでこのApsu V5の中身のメリットはそんなに無いというのが私の見方であるが、中華ボードが早々に14sを出したという事実を受け止めるべきだと思う。これを皮切りにジワジワと14sのボードが今後出てくるだろう。このApsu V5はその尖兵であり、これから徐々に熟成された14sボードが出てくるだろう。
14sで出すならばバッテリーは14s3pから。それなら10s4pと同等程度のセル数でそれなりの容量になる。あとは伸びる最高速に見合った装備を付けるべきだろう。50km/hに迫るならポヨンポヨンと曲がるフレックスデッキは厳しい。高速域で路面の荒れからくる振動を抑制するためにもハブモーターはあまり使いたくない。
14s4pはどうか?エンクロージャーやらデッキのデザインを刷新する必要があるだろう。14s4pは少し難しいレイアウトだ。4p × 3で12個を並べると216mm。スケボーのデッキ幅を考えると少し難しい。エンクロージャー側面の外壁やネジ止めスペースなども考慮すれば260mm以上のデッキ幅が欲しい。しかし260mm幅のデッキはほとんど存在しない。大抵は240〜250mmが限度だ。
このように4pの3つ並びは難しいと。それならシングルスタックで4p × 2 でどうか?それを7列並べると65mm × 7で455mm。そこからESCとBMSのスペースを考えるとおおよそ600mmのエンクロージャーが必要となる。42〜43インチ級のデッキが必要となるだろう。
このようにスケボーとしての構成から見直す必要がある。従来品の流用では難しい。バイオボード・プルトニウムのデッキがオリジナルデザインの46インチにしたように、従来のスケボーからの流用ではなく電動スケボー用の40インチ超のロングデッキがこれから各社から出てくるかもしれない。電圧で伸びる最高速に対して、ロング化によりホイールベースも伸びるので安定性を確保できる。
ということで、私は14sが出てきたことを喜ばしく思いつつも様子見というポジションを取る。