電動スケボーと中国

旧正月の連休からコロナウイルスと、タイミングが重なり中国からの製品発送が遅延している。バッテリーセル、VESC、その他細かい部品・・・

以前から分かっていたことではあるが、電動スケボーと中国は切っても切り離せない関係となっている。中国無くして電動スケボーは成立しないのだ。

私が作る自作ボードも中国の部品のお世話になっている。欧州ルートが断たれたバッテリーセルは今では中国から輸入している。バッテリーパックを作るためのスポット溶接機、絶縁紙、ニッケルも中国から。VESCやリモコンもフリップスキー製、つまり中国。

Evolveも生産は中国。Boostedに関してはフォックスコンで組み立てられているという。フォックスコンは中国の超々巨大工場。iPhoneもプレイステーション4もニンテンドーSwitchも同じくフォックスコンで作られている。

電動スケボーを構成する部品の中でむしろ日本の部品を探すほうが難しい。ネジ、NTNのベアリング、JSTのコネクタくらいしか思いつかない。

今製作中のバッテリーも、たまたま私の手持ち在庫があったので製作できている。本来使用するはずだった、バッテリーパックの作製依頼主が手配したサムスン50Eセルはコロナウイルスによる遅延で発送が遅れているのだ。私が発注したFSESC6.6プラスも遅延しているが、つい先日発送の知らせがあった。

今回の件で改めて「電動スケボーは中国抜きでは何もできない」ことを痛感した。もちろん電動スケボーに限ったことではなく、いろんな産業に大きな影響が出るだろう。

今後、ますます中国の存在は大きくなるだろう。米国のInboard社は倒産し、Acton社はXiaomiの傘下になり、Boosted社も経営状況がよろしくない。産業構造として圧倒的に中国が有利だ。

乗って楽しむ、弄って楽しむ、そして作って楽しむ。グループライドやSNSを通じて情報交換をし仲間たちと語りあう。新製品を試す。さらにはこういう時代の流れやトレンドを見ることも、また電動スケボーの楽しみだと私は思っている。

そして、それらを支えているのは最終的には中国だという事実だ。