AE2をさらに改造してみた

こちらに過去の改造の投稿アリ

格安中華電動スケボー、AE boardのAE2。少しずついじってかなり良くなったものの、ハブモーターゆえに乗り心地はそこまで良くないということでさらなる改造をした。

今回はベルトドライブ化とVESC化に踏み切る。

↑ 使うウィールはAE boardの穴あき105mmウィール。プーリーはAliExpressで買った中華ドライブの36T。しかしこの105mmウィール、製造における精度が悪く、裏側のベアリングを入れる穴がキツすぎてベアリング入らない。初めてですよ、こんなの・・・ヤスリで少しずつ穴を削って無理やりベアリングをいれる×4個・・・

さらにいうと、この穴あき105mmはabec11クローンコアであり、通常のabec11対応を謳っているプーリーは入らない。逆にいうと中華のボルト式プーリーなら入る。なのでAliExpress中華ベルトドライブのボルト式プーリーをそのまま使う。

↑ モータープレートは自前設計、そして3D プリンターで印刷。今回のフィラメントはPolyMide CoPA (Nylon)というナイロンのフィラメント。これで作った造形物はかなり頑丈になるという。出来るだけ剛性を確保したデザインにしてみた。

わざわざモータープレートを作るという経緯は、中華ベルトドライブのモータープレートとflipskyの5055モーターとネジ穴が合わなかったことと、このフィラメントを試してみたかったという理由がある。

↑ ベルトの位置を合わせるためにスペーサーも3Dプリンターも作った。

↑ こんな感じでプーリーの位置をスペーサーで使用5mmほどズラす。

↑ こんな感じになった。なお中華ベルトドライブセットはキングピンナットが短いのでダブルバレルブッシュは入らない。そこでトルクボードの旧式ベースプレートに交換した。画像はその時のもの。この写真を撮ったあとにまた中華ベースプレートとコーンバレルに戻している。ここはこの時点ではどちらを使うか決まっておらず、走ってから改めてベースプレートを決める。

ギヤ比は36:13、モーターはFlipsky 5055 200KV 1380Wモーターは出力やパワー、KV値をチェックするのはもちろんだが、寸法表を見てネジ穴の位置も確認すると良いだろう。モータープレートとの互換性の兼ね合いがあるからだ。

↑ ESCエンクロージャーの中にFlipsky FSESC4.20プラスをいれる。アルミの板の部分に熱伝導両面テープで貼り付けた。

極力ケーブルを切り詰めてスペースを確保した。モーターのケーブルも半分くらいまで切り詰めて、ホールセンサーコネクタも変換アダプターを使わずに、切り詰めてわざわざカシメ直した。metrも入れた。

↑ そして完成!走った感じだととにかくパワフルで加速がすごい。絶妙なギヤ比の恩恵か?VESC設定のバッテリーMAXカレントは20Aにした。充分な加速力だ。これくらいのボードならFlipsky FSESC4.20プラスは最高にコスパに優れたVESCと言える。

そしてこの穴あき105mmウィールは大して乗り心地は良くない。なんとなく思ったことだが、側面に穴が空いていようがウレタンの材質が硬ければあまり意味がない。触った感じからしてこのウィールは硬いのだ。105mmの恩恵で走破性は上がるだろうが、乗り心地の面での恩恵は無いと感じた。やはり、地面に触れる部分そのものが柔らかくないとダメなのか?つまり大事なのはウレタンの材質でありデュロメータである。

↑ 過剰な速度は求めず、これくらいを最高速のターゲットにして残りはトルクにまわす。実際に走るとかなりトルクフルな印象だ。

リヤトラックのベースプレートはトルクボードのモノに変えるだろう。やはりダブルバレルじゃないと安定しない。コーンバレルでは40km/h出すのがやっとだ。それ以上は怖い・・・が、コイツはまだまだ余力がある。

モータープレートとハンガーの固定部分に少しガタつきがあった。ネジで3方向から締めるタイプなので少し心配していた部分だ。ここはロックタイトも併用して固定することにする。

ベースプレートとブッシュ交換、ガタつきの対策をして後日にもう一度試すことにする。

今回わざわざこんな改造をしたのは他人から見れば不可解かもしれないが、私なりに収穫はたくさんあった。やはり3Dプリンターでできることが広がったのが1番だろう。ベルトドライブに対する知見も広がった。私にとっては良い知育玩具というところだ。シンプルな中華ボードはこういう遊び方もできるのだ。安いから後先を考えない無茶な改造もできる。壊れても部品調達をしやすい。必ずしもAE boardで売っている部品を使う必要はないのだ。他でいくらても代用がきく。

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