バッテリーセル容量測定

はるばるEUからバッテリーセルがやってきた。サムスン35E、サムスン50E、ソニー村田VTC6である。

↑ これが今回買ったセル。左に購入個数がある。ソニー村田VTC6は100個、サムスン35Eは42個、サムスン50Eは52個だ。到着までに要した時間は1か月半。送料は仕方ないとして、VAT(付加価値税)の21%が掛からないのはかなり大きい。日本在住だと配送に時間は掛かるが金銭面でメリットがある。

中華買い物サイトのBanggoodだと35Eはセル1個で750円以上する。それを考えると€2.60は破格と言えるほど安い。

さっそくサムスン35Eを見てみると

「なんてこったい!!いわゆるニセモノの刻印やないかーーい!」

↑ これはサムスン30Qの偽物を見極める方法とされている。全体的に刻印の字体が違う。そして本物はピンクの被覆の色が薄いとされ、偽物の方が色が濃いとされる。しかしこの判別法が本当かどうかの確証はない。

↑ 今回手元に来た35E。35Eの「3」の字体は偽物(と言われている字体)寄り、しかし「SDI」の字体は本物寄り。

↑ これは以前アリババから買った30Q。シールが貼ってあり剥がすと刻印が見れる。これも30Qの「3」の字体が偽物寄り。しかも貼ってあったシールには「2100mAh」と書いてある。30Qは3000mAhだろうに。あまりに怪しすぎて死蔵されていたのだ。

もう容量を測定するしかないだろう。

↑ Amazon.jpからこれを買った。これは容量測定モードがあり、満充電 → 放電 → 満充電という工程により測定される。取説によると放電後の充電量で測定すると書いてあるが、実際には1度目の満充電からの放電量で測定する。4.2Vから2.8Vまでの放電量である。そこから再度4.2Vまで充電して測定モードは終わり。

なお下の画像のようにリチウムイオンを挿してあるとき、この機器にUSBコネクタを繋ぐとモバイルバッテリー代わりになる。またシガーソケットでも使用できる。Amazon.jpのユーザー評価も良くオススメの製品だ。

↑ 左の緑のセルはVTC6、その隣は怪しい30Q、一番右は怪しい35Eだ。なんと、ほぼ規定値で収まっている!

VTC6は3090mAh、30Qは3008mAh、35Eは3503mAhだ!

とくに35Eは実際には3400mAh程度というデータがある。今回のセルはそれを越えている。

偽物ではなかった!!

おおお!!

実際に使ったら少しの放電で熱を持つ粗悪品の可能性がないわけではないが、たぶん大丈夫だろう。

↑ 比較サイトのグラフ。500mAで2.8Vまで放電した場合のもの。VTC6(青線)が30Q(赤線)より少し容量多めなのもデータ通り。めでたしめでたし。さっそく35Eを使って10s4pを組みます。

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