構想 GTX・改

Evolve GTXが発売して約2年、思えばboosted以外のまともな製品はコレ、というくらい他に選択肢がない時代だった。

そして今ではそのGTXも終売に近づいている。前回の投稿ではGTRを貶すような発言をしていた私だが、Evolveの功績は大きいと思うしGTXは名機だと思っている。

その名機を今年中に改造して大幅なパワーアップを果たしたい、その構想だけは出来ている。机上の空論だけは出来上がっている。無いのはお金と時間だけだ。

パワーアップといってもEvolveのスーパーカーブトラックではスピードを求める意味がない。40km/hを越えればどのみち不安定になる。キングピンナットを締め上げれば多少は高速安定性も出てくるが小回り性能を大幅に落とすことになる。Evolve特有の他では真似できない小回り性能を活かしたまま、ほかの部分をグレードアップする。

ズバリ、レンジと乗り心地だ。2019年8月、これならやってみようと言う条件が揃った!

まずベースマシンはGTX。エンクロージャーはeboostedの新作、ズバリそのままEvolve用のエンクロージャーだ。

↑ このエンクロージャー、18650を10個並べられるほどの幅がある。つまり18cmだ。自作の思案のしどころのひとつ、いかにエンクロージャー内に多くのセルをブチ込むか?という計算をする。

私の計算によると、21700を10s5pで入れることが出来る。

↑ 並びはこうだ。理論上は幅175mm、前後長さ420mmに10s5pが収まる。

そして使うセルはサムスン50Eだ。5Ahの大容量セル。5Ah × 定格3.6V × 50個 = 900Wh!GTRの実に1.8倍である。

GTRがサムスン35Eの10s4pなのは周知の通りだが、最大8A放電のセルが4並列でバッテリーパック最大の電流は32A。実のところそんなにパワーがあるわけではない。

↑ 旧GTシリーズのBMS仕様書。連続放電は25A。実際にGTモードでアクセル全開にするとおおよそ32A。

そこで良いBMSを見つけた。これである。

↑ このBMSは最大継続放電電流35A。Evolveを動かすなら十分な性能だ。なによりも素晴らしいのは60mm × 60mmのコンパクトサイズ。

そしてVESCはFlipsky FSESC4.2プラスだ。

↑ これもまたコンパクト。そして値段もVESCの中でも手頃だ。

↑ FSESCは少し高めの設定値にするとカットオフを引き起こす。ブレーキの最中に解除されたりするのだ。そこで海外の有志達が導き出した安全な設定値がこれ。モーターMAX50A、バッテリーMAX50A、カレントMAXブレーキ-50A。Evolveのモーターを動かすなら問題ない。このVESCでイケる。

↑ BMSとFSESC4.2プラスを上の画像の青枠の部分に並べて入れる。理論上は50Eの10s5pとBMS、VESCがすべて収まる。

そして使うウィールはこいつだ。

↑ これで乗り心地と走破性の大幅な改善を目指す。※実際には乗り心地はさほど良くなく、そのかわりそこそこの走破性と意外なほどの好電費を叩き出すウィールであることがわかった。

問題はこれだけデカイウィールだとギヤ比が合わなくなるという疑問だ。しかしこれも解決法がある。

↑ これがGTX97mmウィールの吊るしの性能だ。おおよそ40km/h。標準のプーリーの歯数は32T。

↑ そのまま120mmウィールを入れるとやたら高速寄りになってしまうが、オプションの38Tプーリーに変更することで97mmウィールと同じ程度の速度に収まるのだ。

38Tプーリーは本来トルク型に変更するためのオプションだが、まさかデカすぎるウィールのトルク特性の補正に使うことになるとは。

以上、想定は完璧だ!(たぶん)

涼しくなる頃に着手しようと思う。

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