今現在(2019.8月)でのオススメは?

まず金をかけたくないけど電動スケボーが欲しいならWowgo2S。昨年のモデルだがとにかく安い。4万円程度だ。

Backfire G2ブラックも安い。初心者向けと言い放つモデルだ。画像を見る限りWowgo2Sと同じ旧式のホビーウイングESCとデジタル表示の無いリモコンだ。

上記の2機種の親戚みたいなもうひとつの選択肢はOwn board W1Sバッテリーを増量したときのコスパはこれが一番かもしれない。サンヨー20700Bなら306Whだ。30Qバッテリーのモデルも悪くない。

上記3機種より高性能で少しだけ高価なマシンならMeepoV3だろう。スペックも込みでコスパを追求するならコレだ。ESCLing-Yi ESCに戻っているがこれの評価が高い。 ホビーウイングESCにはないキックスタートができるのもポイント。バッテリーをER(エクステンドレンジ)にアップグレードすると高価になるのがツライところ。この値段になるとNLS Proが視野に入る・・というよりNLS Proを買った方がいい。

AT機も中華ボードだ。BackFireがレンジャーX2をリリースした。 これは完成品では珍しい12直列のバッテリーを使っている。サンヨーのセルだというのでおそらく18650GAだろう。(454Wh ÷ 3.6V ÷ 12s ÷ 3p =約3.5Ah)。旧レンジャーX1よりも4kgも軽いというのもポイントだ。しかしこれは少し高い。

旧レンジャーX1も良いだろう。Wowgo ATも狙い所だ。 ようやく在庫が復活した。W owgo ATもバッテリーセルはおそらくサンヨー18650GAだ。良いセルを使っている。そして、このWowgo ATはATマシン + ドロップダウンデッキ + ダブルスタックバッテリーの組み合わせ。この組み合わせは私もオススメだ。車高が高くなりがちのAT機の車高を下げつつ大容量バッテリーも搭載できる。これは2 in 1には物理的に出来ないことだ。

Own boardATを出したがこれは少しオススメしかねる。ATはシングルスタックバッテリーや薄いデッキ(エンクロージャー)に拘る必要なし。車高も高くなる。そして値段が少し高すぎる。しかし6368・170KVモーター、サンヨー18650GAの10s4p、軽い仕上がり(11kg)など、他社の中華ATより装備は良い。レンジャーX2とガチのライバルだ。

AT機は安さならWowgo ATとBackFireレンジャーX1。軽さと僅かなスペックの優位性でレンジャーX2とOwn boardのカーボンATだ。2019年は中華AT機大躍進の年である。

少しお高い欧米豪の完成品電動スケボーは何が良いか?もうおススメできるものはない。中華ATマシンはEvolveよりも良いバッテリーセルを使っているという事実。サンヨー18650GAは私の自作機でも使用している非常に良いセルだ。

3500mAhセル対決

↑ リンク先の比較グラフをどのように見るか?3.4V(以下)まで電圧が落ちたときに、どれだけグラフの線が右側にあるかが優劣の差となる。右に線が伸びるほど長持ちだということ。また同じ消費Ahの時点で電圧が高いほうが優秀である。35Eと18650GAの差は5Aより高い放電において、如実に差が出てくる。

中華ボードの進化は凄まじい。Boosted、Evolve、もはや高すぎて買う理由なし。中華ボードはその市場構造ゆえにモジュール性が自然とシステムとして内包されている。Evolveは曲がるバッテリーパックを開発したが、あれが改造するうえで障害になってしまった。

「別に改造なんかしねえし」

そうじゃない、修理やら部品交換やらの柔軟性が失われたのだ。つまり自力でアップグレードする楽しみも消えた。ベースになり得ない、ただの高いボードになってしまった。Evolveが設計した吊るしのまま乗っていなさい、修理もEvolveの部品を使いなさい、余計なことはするな、ということだ。まだ中華ATのほうが弄りがいがある。中華ボードならVESCに載せ替えることも難しくはない。弄るベースマシンになり得る。吊るしで乗るにも中華ボードのほうが安い。

Evolveの曲がるバッテリーすら速攻で自作キットが出てきた。

こちらにもあります。

類似品ではあるが、要点は同じだ。

↑ 曲がるバッテリー自作キット。基板の穴にニッケルを通したあとに赤枠の部分を折り曲げる。おそらくキッチリ折り目をつけて90度に曲げることは避けたほうがいい。振動によるダメージの蓄積で折り目からニッケルが破断する恐れがある。できるだけ緩やかに曲げたほうが破断しにくいはずだ。

個人的見解になるがもうEvolveに優位性がない。残念だが。