Raptor2.1

↑ 友人のラプター2.1がやってきた!昨年末にオーダーし、納品したのは8月上旬。あまりにも長すぎた。プレオーダーの恐ろしいところだ。

2.0との違いは・・

まずデッキのデザインが微妙に違う。左右のハンドルのデザインが刷新され位置も少し後方になっている。重心が重たいモーターのために後方寄りであるため、ハンドルの位置も変えてあるのだ。2.0より持ち上げやすくなっている。

モーターは通称シルバーモーターという別物のモーターに変わっている。放熱性が良くなったという触れ込みだが、やはりハブモーターゆえに問題は解決しきれていないようだ。登場時は最大12s(満充電約50V)、80A、片輪で4000Wと言っていたが、いまはその記述は消えている。10s、60Aが事実上のスペックだろう。(定格36V、モーターアンペア60A、2輪で計4320Wあたりが私の見解)

12sを(事実上)使えないので最高速は90mmで49km/h、97mmで53km/hというのは2.0と理論上は同じだと思う。

細かい点ではモーターの極対数が2.0の14極対から2.1では10極対に変わっている。VESCの設定時は注意が必要だ。

全体の防水性が良くなっており、バッテリー残量計がかなり見やすくなっている。2.0の残量計はしばらく乗っていると透明のカバーが曇ってほぼ見えなくなった。

FOCBOX Unity搭載。2.0はいまや終売となった旧FOCBOXだった。

付属のナノXリモコンはキャリブレーションの儀式があり、まずリモコンの電源を先に入れてからスロットルを前進とブレーキそれぞれ全開に入れる。そのあとボードの電源を入れる。これは起動時毎回行う。

これをやらないと初回のブレーキがやたら効きがキツくなったりする。

Battery max 10Aというかなり保守的な設定で軽く試乗させてもらった。なんだかんだで乗れば良いボードだ。スピードも出るしトルクもあって坂も問題なく上る。全体的に重たいボードなのでキックテールは相変わらず使いにくい。一緒に乗せてもらったRiptide R1ベースの中華混合マシンのほうが軽いのでキックテールははるかに使いやすい。

友人の個体は、片側のハブモーターだけ手で回すとコッコッとクリック音がするという軽微なトラブルがあった。あと左右のモーター熱の温度差に開きがあった。片方は摂氏60〜70度、もう片方は摂氏100度近辺。

デフォルトでは摂氏135度で出力制限がかかるので(任意に設定可能)、そこまで深刻な事ではないが少し気になる点だ。

ラプター2.1は走れば充分なパワー。そして乗りやすくFOCBOX unityによって細かい設定も可能だ。その気になればデッキの載せ替えもしやすい。(曲がらない硬いデッキ限定) デッキが気に入らなければ載せ替えは大いにアリだ。

気合いを入れればドライブの交換もできる。吊るしで充分なボードでありながら、カスタムもしやすい。吊るしで乗ってよし、カスタムベースにもよし。やはりFOCBOX unityの恩恵は大きい。今後のカスタムも視野に入れてベースとして買うにも良い。 (※後述)

細かい悪い点もいくつか書いたが元のスペックの高さから乗ると細かい悪い点も忘れる、そんなボードだ。

追記 : ハブモーターのウィールがヒビ割れて欠けはじめているとの報告を受けた。海外の情報からもその話は良く聞いたが、まさか8ヶ月も待たせておいてまだ対策されていないとは・・・・さすがにもう人様にはオススメできない・・・

モーター熱が高い方もなにかしらの負荷のためだと思われる。

EnertionはこのRaptor2.1で完全に失敗した。経営は傾き、商品の出荷もままならない状況だ。