120mmウィール

電動スケボーのストリートウィールは大口径の時代になると予測はしていたのだが、ついにウレタンの120mmという時代に突入してきた。

Slick Revolution 120mm ちょうどイギリスポンドも安いし試してみたいところだ。Evolveにも使えるABEC11コア。フォームコアという黒いスポンジ状っぽい部分で軽量化と乗り心地を両立するという。

このサイズに関する歴史は少し面白いところがある。ウレタンのストリートウィールは乗り心地を求めて大口径化。ゴムタイヤのATは電費を求めて小径化。互いに乗り心地と電費のバランスを求めて歩み寄っているのだ。

私もその方向にとても興味があるし、実際メーカーはそういう製品を開発している。これは時代の要請であり必然だろう。

かつては75mm、80mm、83mm、90mm、97mm、100mm、107mm、110mm、と徐々に大きくなり、ついには120mmとなったストリートウィール。

そして7インチ(175mm)から6インチ(150mm)にサイズダウンしたものが出てきたATタイヤ。3年前は直径にして2倍くらいあったサイズの差はかなり埋まりつつある。

ATとストリートの中間のようなクロスオーバーなマシンも今後は一大カテゴリーになるだろう。そして快適な長距離マシンに対する需要が高まり大容量バッテリー搭載マシンの需要も高まると予想している。カービングなどのスポーティな要素よりも、色んなところを長く快適に走りたい。そういうマシンへの需要がますます増えるだろう。

反面、$1000以上の少し高価な電動スケボーにおいて、ハブモーター不遇の時代になるかもしれない。ハブモーターはウィールのサイズや銘柄の変更、快適性の向上もままならない。ハブモーターは開発コストのわりにメリットが少なくデメリットが目立つ。熱にも弱い。一部の中華ボードもベルトドライブに先祖帰り(?)してウィール交換が可能なこと、そして乗り心地が良いことをメリットとしてアピールしている。

そしてRaptor2.1以降、ハイスペックなハブモーターを開発しているという話があまりでてこない。2019年8月現在、キックスターターでHummie Hub Motorの資金を募っているが、これが唯一といってよい。

栄枯盛衰の流れを観察するのもこの趣味のひとつか・・・