自作用データベース(電気系統編)

ケーブル、コネクタ類

シリコンコード を使用。許容電流はAWGという規格で判断する。バッテリーケーブルとして比較的よく使うのは12Gで大半はこれで充分。大放電のハイパワーマシンで10G。

以下はおおよその基準

※参考・・http://www.okmodel.co.jp/catalog/accessories/Econnector/silicone-cable/index.htm

下のゴールドコネクタは3.5mm、4mm、5.5mmが電動スケートボードで使用するメインのサイズとなる。通称amassプラグ、ゴールドコネクタ、バナナプラグ、バレットコネクタなど。

なお、FOCBOX unityのモーターケーブルは3.5mmメス、TorqueBoardsモーターケーブルは5.5mmオスのコネクタを使用しており、これは自力で変換する必要がある。下の画像はその変換の画像であり、5.5mmのメスと3.5mmのオスはスッポリと繋がるので、繋いだ後にハンダでくっつけるという方法がある。

このように、ESCとモーター、双方のコネクタサイズの違いがあるので、購入時は良く確認を。

バッテリーコネクタ

XT60、XT90がメインだが、大半はXT60で事足りる。数字はそのまま扱える許容電流を示しており、XT60なら60A、XT90なら90Aである。

XT60でも少し熱を持ちつつも80Aに継続的に耐えられるという実験結果もあり、また電動スケートボードにおいて60Aを継続的に使うことは現実的にまずないという話もある。その観点からFOCBOX UnityはXT60を採用しているという。当管理人はVESCの放電設定を最大40Aあたりに設定する。パワーを求めないボードなら20〜25A。40Aというバッテリー電流は市販の$1000クラスの電動スケボーを圧倒できるほどのパワーがある、10s・12sに関わらず。

XT30は下で記す充電ジャックの内部接続コネクタとして使いやすい。

↑ 各種XTコネクタ。

↑ なお、オスとメスの使い分けはバッテリー側がメス、出力機器側がオスだ。緑の矢印で示したオスのプラスとマイナスの部分は何かの拍子にショートする可能性がメスよりもはるかに高い。鉄定規ひとつ、ネジひとつ、この緑の矢印の間に入ればショートだ。メス側はこのリスクがオスよりも小さいのでバッテリー側に使う。

VESC、FOCモーターセンサーのコネクタ

日本圧着端子株式会社(JST)のコネクタを主に使う。サイズによってピッチ(となりのピンとの距離)も異なり、主にVESCで使用されるのはphと呼ばれる2mmピッチのコネクタ。モーターのFOCセンサーコネクタはzhと言われる1.5mmピッチのコネクタであるケースが多く、この場合は変換が必要となる。自作をするうえで、コネクタ規格の知識やコンタクト(ピン)のカシメなどは必須である。

JST xh・・2.5mmピッチ

JST ph・・2mmピッチ

JST zh・・1.5mmピッチ

JST sh・・1mmピッチ

充電ジャック

メインで使われているのは2.1mmDCジャックと言われているもの。これも検索すると色々出てくるのだが、おススメは「DC-099」というジャック。許容電流が比較的多めで充電器のプラグを差したときに「パチっ」と火花が出ることも殆どない。(配線が間違えていれば別だが)

ジャックに配線するケーブルに関して、充電電流を上げたいなら少し太めの配線が良いだろう。0.5sq〜0.75sqまたは20AWG、許容電流7A程度。これなら4A急速充電器でも安心して使える。なおDC-099は4Aまで。

ちなみにジャックのピンは、基本的に外側の長い方のピンがマイナス、真ん中の短いほうがプラスである・・・が、まれに逆パターンもある。どちらがプラスかマイナスか?

充電器にこれは記載されているので確認した方がいいだろう。(充電器に関してはこちらを参照)

充電電流をまだまだ上げたいぜ!というならばジャック自体を変えなければならない。上に記載したXTコネクタや、またはアンダーソンプラグなどになるだろう。これなら6A、8Aという充電器にも使える。

8Aなら12s用50.4V充電器で400W以上になる。家庭によっては契約アンペアを気にするレベルになるだろう。

アンチスパークスイッチ

バッテリーとESCの間に設ける機構。電源投入時の突入電流を和らげ、ESCの損傷を防ぐ。FOCBOX Unityは本体内部にアンチスパーク機構が入っている。FlipskyのFSESCもアンチスパーク機能が内蔵されている。ほかのVESCではアンチスパークスイッチ、またはループキーを使う。

アンチスパークスイッチとループキーは役割は同じで電源のONとOFFと突入電流の緩和だが、ループキーは物理的に電気の流れを切断できるのでループキーのほうが良いという人もいる。アンチスパークスイッチはFOCBOX Unityの登場、また中華ボードのESCにもアンチスパーク機構が設けられている。(・・らしい。過去いくつかの中華ボードをバラしたが、アンチスパークスイッチが別途用意されているのは見たことがない。)

そういった要因によりアンチスパーク スイッチの出番は減ったが、キックスタート機能付き(3D Servisas) や、20分未使用時のカットオフ機能付き(Flipsky)など、付加機能があるアンチスパークスイッチもある。

また各社販売しているアンチスパークスイッチは待機電力があり、これがメーカーによって変わる。当管理人の経験上、アンチスパークスイッチはあまりオススメできない。モノによっては待機電力が大きすぎてある日気づいたらバッテリーが死んでいたケースもある。また設置にも余計なスペースを取るし配線の手間も増える。

Storm core ESCやFlipsky プラスver.ESCなどはアンチスパーク機能が内蔵されているので、使うならこれらのESCだろう。

モーメンタリースイッチとオルタネイトスイッチ

これらはボタンスイッチの種類なのだが、ボタンを押している間だけ通電するのがモーメンタリー。押している間だけボタンが凹み、指を戻せばすぐにボタンも戻るタイプ。

ボタンを押すと凹んで指を離してもずっと通電しっぱなしになるのがオルタネイト。オルタネイトはもう一回ボタンを押すことで元に戻って通電をカットする。

これはメーカーごとのESCやアンチスパークスイッチによって方式が異なる。付属の電源ボタンを押してみればモーメンタリーかオルタネイトか、どちらか分かるだろう。これを知ることで電源ボタンの付け替えなどができるようになるだろう。

Storm core (FOCBOX unity) はモーメンタリーボタンでありボタン自体のサイズも小さい。FlipskyのFSESCはオルタネイトボタンであり、サイズがデカい。自作やカスタムをする上で設置場所に少し悩むほどである。