↑ 最終的にこうなった。「結局、何がやりたかったんだ?」という話だ。
改造しすぎて残ったAE2のオリジナルパーツはデッキとエンクロージャーのみ。
・ドライブはM boardsのベルトドライブ
・ウィールはトルクボード110mm78A
・モーターはFlipsky6354・160KV
・ESCもFlipsky FSESC4.20プラス
・リモコンもFlipsky VX1
・フロントトラックは実はトルクボードCNCトラック
・フロントブッシュはコーン・バレル
・リアブッシュはダブルバレル
・バッテリーは自作サムスン35E10s4p 504Wh
数ある激安中華・BoostedクローンのワンオブゼムであるAE2をベースにして、Boostedを超えることを目指す。そして目的は果たされた。
トップスピードはおおよそ44km/h、トルク重視で160KVモーターをチョイスしているのでほぼ予定通り。坂も力強く上る。勾配10%くらいならトルク不足を感じない。ブレーキも申し分なし。
110mmウィールも良い仕事をしている。乗り心地と走破性を両立してくれる。
バッテリーも504Whでこの手のBoostedクローンとしては充分。
リバース(後退)も入れた。ERPMを-3000に制限して、停止からブレーキ側にレバーを入れれば2〜3km/h程度でゆっくりバックできるようにした。古めのファームウェアながらACKmaniacはこれが出来る。
↑ 今回のVESC4大設定。
↑ デッドバンドとランピングタイムも当然弄る。若干ダルめのリモコン操作性にして神経質にならずフレンドリーさを優先した。やり方に関してはこちらを参照。
フロントブッシュのコーン・バレルは小回り性能を狙った。リアブッシュのダブルバレルはウォブル対策で高速安定性を狙う。結果としてアクセル全開トップスピードでも不安のないセッティングになった。それでいて低速の小回りも悪くない。中速のカービングも楽しい。
最終的にオールマイティなボードに仕上がった。乗り心地や走破性良し、トルクもあり最高速もそこそこ。1充電あたりのレンジもそれなり。フレンドリーなリモコン操縦性。いちおう使えるリバース。そしてなによりも乗っていて楽しい。性能においては全域でBoostedを超え、なおかつ楽しく快適。
今回のAE2は総括しづらい。結局私の悪いクセが出て納得するまでいじくりまくっただけ、とも言える。しかし「めざしたのはこれだ!」という形になったのもまた事実。
ベルトドライブに関しても、「これを買えば何も問題ありません」とは少し言い難い。M boardsのキットビルダーにおいて、今回はウィールとモーターは別途用意した。己の理想を実現するためだ。
わかったのはそれなりに良いボードに仕上げるにあたり、ある程度の決まり事・セオリーがあるということ。それを上手く融合させるのにはベルトドライブが最適解だということ、そのベルトドライブ自体もケチりすぎても良くないということだ。
変に安い中華ベルトドライブはトラックが良くない。キングピンが短くて背の高いブッシュが入らなかったりする。M boardsのベルトドライブも100点満点とは言わないが、キングピンはしっかり長く背の高いブッシュが入らないとかそういうトラブルはなく、これを使えば値段なりの良いボードに仕上がると思う。アメリカ製のしっかりしたブッシュを使えるのが大きな決め手となる。
これなら普段からちょいちょい乗る気になるボードに仕上がった。これでこのボードは終わりです。私がなにをしたかったのか?何を求めているのか?それを見直す良い機会になりました。
結局は
・走ろうという気になる乗り心地と走破性
・1充電あたりのレンジ(最低30km)
・そこそこの最高速(最低40km/h以上)
・そこそこのトルク(勾配10%は苦もなく上る)
・不安のない操縦性とフィーリング
こんなのをついつい目指してしまうんだなあ、と己を知る、自分を見つめる鏡のようなボードでした。あまり人様の参考にならず申し訳ありませんでした。