電動スケボーをちょいちょい自作している私にとって非常に気になる車が出ている。中国の「宏光 mini EV」という。
なにがすごいのかというと、おおよそ14kwhのバッテリーを積んでいながら60万円という価格である。1kwhのバイオボード・プルトニウムが30万円以上と考えれば破格だ。
トヨタの新型RAV4 PHVのバッテリーが14.1kwh、2wdモデルで330万円くらい。
三菱のアウトランダーphevのバッテリーが13.8kwhで400万円近く。
プリウスHV(プラグインではない)が1.3kWh、アクアが0.9kWh。この辺になると私が作る電動スケボーよりも額面上のバッテリー容量は小さくなる。
↑ スズキのエネチャージやマイルドハイブリッド用のバッテリーはもっと容量が小さい。36Wh(0.036kWh)とか120Wh(0.12kWh)。その辺の中華電動スケボーよりも小さい。
いざというときに電源として電気を供給できます、というレベルを求めるとRAV4とかアウトランダークラスになる。今ではハイブリッドカーといえども大きな棲み分け、隔たりがあるということだ。プリウスのような普及帯ハイブリッド、RAV4のような大容量PHV、スズキのマイルドハイブリッド・・・一般の括りではハイブリッドカーで一括りにされるかもしれないが、私にとってこれらはすべて別物だ。
常々思っていることだが、地方での5〜10km圏内の通勤や買い物などは宏光mini EVくらいの車で充分だと思う。250ccのバイクよりも安い。250cc4ストローク4気筒を現代に復活させたとしてバイクマニアを賑わせているカワサキZX-25Rは90万円だ。
日本にも小型で安価なEVの波は来るのだろうか?
私は「3kWhの電動スケボーを作るぞ!」などと息巻いているが、そんなものは本当に趣味や道楽のものであり、真に生活や環境を変える革新とは宏光mini EVのような車なのだろう。
もし、こんな車が流行ることになれば電動スケボーが生き残る道はやはり軽量で持ち運びができるモノとなるのだろうか。(日本で電動スケボー云々は論外ではあるが・・・)