走行充電シリーズも4回目。シガープラグを壊したりもしたがこれも今回のための礎。真にやりたかったのは今回のバッ直充電でありシガーではないのだ。いままでは調整式DCDCコンバーターの使い方の習得やこの方法で問題なく電動スケボーを走行充電できるか?という実用を兼ねた実験だったのだ。この過程で直流メーターやらクランプメーターなどの存在や使い方を学び、とてもよい経験となった。
今私が取り組んでいるこの走行充電シリーズは、やっていること自体はキャンピングカー等のサブバッテリーを走行充電器(アイソレーター)で充電することに似ている。ただサブバッテリーではなく電動スケボーを充電します、という違いがある。
キャンピングカー等のサブバッテリーと電動スケボーの走行充電、違いは電圧だ。サブバッテリーは車のメインバッテリー定格12Vと同列のサブバッテリーを14.6V〜15Vくらいで充電するが、電動スケボーは42V(10s)とか50.4V(12s)まで昇圧しながら充電する。
そしてこの走行充電計画、充電だけでなく「電動スケボーバッテリーを走る以外にも活用しようぜ」という私のもうひとつのテーマもある。それが前々回に投稿した電動スケボーのバッテリーで送風機を回す実験(?)だ。いずれは電気毛布なども使ってキャンプや車中泊での電源として電動スケボーを活用、「俺はポータブルバッテリーなんて使わねえし買わねえよ!ポータブルバッテリーに匹敵する容量のバッテリーが電動スケボーに搭載されてるのに勿体ないだろぉ!おおん?!」という無駄に強気なしょうもないスタイルを貫くつもりだ。
ハイコーキ・マルチボルトバッテリーも同様だ。工具だけじゃない、メーカー謹製の製品だけじゃない。マルチボルトバッテリーで電動スケボーも走らせるしこれも先ほどの話同様、車中泊やキャンプに活用、さらには非常時のスマホ充電、GoProなどの撮影機材の充電などにも活用する。バッテリーのクロスオーバー活用、そこに走行充電を加えてさらに利便性を上げていく。
走行充電に話は戻り、まずバッ直とは何か?という話をする。知っている人は知っているだろうが、ようは車のバッテリーから直接電気をいただくための配線、システムということだ。シガーソケットもバッテリーから電気が来ているからバッ直なのかもしれないが、そういうことではない・・・らしい。シガーはその端子の構造であったりヒューズなどにより許容電流に制限が掛かっている。
シガーソケットは最大120W。車の12Vなら10A。電動スケボー10s42Vなら3A弱。しかし前回投稿時、安物のシガープラグが熱で死んだこともあり、たとえ30Aを謳うシガープラグでも42Vに昇圧した場合の出力なら2.6Aくらいに抑え、3Aまで上げないほうが無難だ。出力側42V × 2.6=109.2W。走行中は仮に14.2Vとして入力アンペアは8アンペア弱くらいが無難ということ。
ようはシガーソケットは電動スケボーを充電するには制限が低すぎてショボい。
そこでバッ直だ。バッテリーから直接電気を引っ張る。任意のケーブルやヒューズを使い、電流やらワットの制限を大幅に引き上げる。30Aまでいけば360Wだ。これなら電動スケボーを充電するには充分だ。むしろDCジャック(電動スケボーの充電口)の熱や許容電流を心配するレベルになる。
これを使うことにより、ACC電源起動時のみ充電するようにする。リレーを活用してそういうシステムにする。走っているとき、アイドリングストップのときに充電するシステム。
「アイドリングストップのとき(エンジンが掛ってないとき)に充電したら車のバッテリーが弱るじゃん」ということで、そこはDCDCコンバーターの低電圧保護を活用する。
車のバッテリーはエンジンが掛かっている時と止まっている時では電圧に差がある。エンジンが掛かっているときは14Vを越え、止まっているときは13Vを下回る。この間の電圧を低電圧保護のトリガーとして設定する。つまりエンジンが掛かっている14V以上の時に充電し、エンジンが止まって電圧が下がったら充電を制限する。
電動スケボーへの充電はリレーによるACC電源起動時のみに制限し、なおかつDCDCコンバーターの低電圧保護によって車のバッテリー電圧が低いときは充電を抑制。エンジン掛かっていてオルタネーターが回って発電し、車のバッテリー電圧が高い時だけ充電しましょうというシステムだ。
↑ このエーモンのサイトは素晴らしい。DIYの裾野を広げようという姿勢が良い。ケーブルを引き込むときはヒューズを抜くなど基本ではあるものの、素人だとそういうことが分からない・・・というか私自身も「なるほど!」という感じで読ませていただいた。ショートさせたらシャレにならない。引き込みがケーブル一本で済むなど使い勝手が良い。
準備は整った!あとは充電するのみ!それは次回で。今回は以上!(もしバッ直するなら自己責任で!毎度のことながら当方は一切の責任を負いませんよっと!)