マルチボルトバッテリーを電動スケボーの充電器で充電してみる

前回投稿のマルチボルト 追記事項の最後に42V充電を試みたものの、BMSに阻まれて(?)結局41Vで充電が終わったことを書いた。

今回の投稿はまるっきりその事なのだが、充電器を変えた。

↑ enertion倒産後に現れた謎のショップから格安で放出された4A充電器を買っておいたのだ。これでマルチボルトを充電する。42V・4A充電器。まさかこんな形で役に立つ日がくるとは。

これはENDEAVOR Proの充電器が壊れたのでどうにかする事にしたという以前の投稿の応用だ。乱暴なことを言ってしまえば充電端子さえ合わせてしまえばどうにかなるのだ。

マルチボルトの36V用バッテリーターミナルと充電器を画像のように接続し36V側から充電する。これを実行するにあたり過去の実験が役に立っている。

・バッテリーがヘロヘロのマルチボルト2号機で下り坂をブレーキをかけながら下りた。その後は少しだけ元気に走った。つまり回生充電された。

・回生充電されたということは36Vルートからの充電を受け入れている。マルチボルトの純正充電器はおそらく18V充電を5直列で実行しているので36V充電を受け入れるかどうか疑問があったのだがその疑問は回生充電により解消された。

・前回の投稿でバッテリー側の内蔵BMSによって上限が41Vに制限されていることがわかった。これがサーキットブレーカーのような役割を果たすのでおそらく電動スケボーの充電器を繋げたままでも問題ないと踏んだ。

ところが!想定外の事態発生!

4Aのenertion充電器で充電したところ、前回の41Vを大幅に越え出した!

↑ 前回の1.5A充電器では41.1Vで終わったのに、41.7Vまで上昇した!

41.7Vで充電が終わった。これはなぜだろうか?

充電直後、充電ケーブルを外して改めて電圧を測ったところ41.6Vと若干落ちていた。若干電圧が落ちるのはいつものこと、これが平常だ。そのあと純正充電器にこのバッテリーを挿したところ、即充電完了のアラームが鳴った。純正充電器は完了の検知をした、満充電だと判断されたということになる。

これは喜ぶべきなのか?(レンジ優先の電動スケボー変人の視点)

それともやはり異常事態と捉えるべきなのか?

中身のセルである21700・サムスン40T自体は3.6V定格、満充電4.2Vというリチウムイオンの規格に則っているので問題はないのだが。(つまり42Vまで充電されたとしてもバッテリーセル自体は問題ない)

ということで、充電器次第では41Vを超えて充電できるということがわかった。みなさんはくれぐれも真似をしないで下さい。当方は一切の責任を負いませんよっと!

・・・ということで今回の実験は終了・・・

ではなく最後にオチがある。

その後そのバッテリーを充電端子を外して数時間放置したのち、再び電圧を測ったら結局41.0Vまで落ちていた。BMSによって電圧を調整されたと思われる。つまり充電中一時的に41Vを越えることがあっても充電をやめれば41Vに戻されるという結果です。

以後、数回この方法で充電しているが今のところ問題なし。繰り返しますがこれは自己責任ですよ!以上!