Ownboard W2 Pro(2021.1)

ひっそりと販売されていた!

あまり革新も生まれなくなった感がある中華ボードになかなか良さげなエントリーボード(?)が出てきた。ベルトドライブボード。

クエスチョンが付くのは、もはや時代の流れとしてハブモーター機をエントリー、ベルトドライブをミドルレンジと呼ぶにはいささか抵抗が出てきたと思っているからだ。初心者だろうが中級者だろうが、もういきなりベルトでいいでしょう・・と。初心者、中級者の括りよりも単純に予算のほうが括りとしてはしっくりくる。金があればベルトということなのだがハブモーター機との価格差を考えればいきなりこのW2 Proでも良いと思える。

OwnboardはGT・ATというEvolveのクローンチックなボードをリリースして以降、1年くらい沈黙していたのだが急にこんなものを出してきた。今回これを取り上げたのは「なかなか良いのではないか?」と思ったからだ。いくつかポイントがある。

まず、サムスン40T12s2pバッテリー採用。これはBackfire ZealotやExway Flexよりも格上のバッテリーながらこのW2 Proは安い。

Zealot 謎の21700 12s2pで311Wh

Flex ソニー村田VTC6 12s2pで259.2Wh

W2 Pro サムスン40T 12s2pで345Wh

Meepo NLSベルト サムスン40T10s2pで288Wh

W2は1番安くて1番良いバッテリーが付いてくる

次にクラウドウィール105mmが標準装備、これも大きい。Meepo NLSベルトも標準装備だがW 2 ProはボードとしてはMeepo NLSベルトよりも格上だ。同じサムスン40Tセル採用でもW2 Proはバッテリーが12sで単純に20%容量が多い。

クラウドウィール105mmは別売りとして買うと結構お値段が高い。標準装備ならそれに越したことはない。

そしてESCはホビーウイングの12sベルト用が標準装備。ホビーウイングなら安心だろう。おそらく誰もがほどよい操作感で楽しめると思う。ブレーキが急激とか加速がギクシャクするとか、そういうことはないだろう。

最後にW2 Proはベルト自体が5Mである。

↑ 別売のベルト単品。W2 Proは5Mベルトである。ベルト長260mmの5mmピッチ。

↑ Meepo NLSベルトは3M。ベルト長225mmの3mmピッチ。

ちなみにOwnboard W2無印や、かつてのBoosted Boardsも3M。私はベルトドライブにおいて3Mはオススメしていない。ベルトは5Mが良い。自作データベースのドライブ編でベルトに関してはいくつのリンクを貼ってその辺について詳しく解説しているが、簡単に言えば5Mのほうがベルトの山が大きく歯飛び(外国人はスキップという表現をする)しにくいからだ。つまり信頼性が高い。

最後に、何度も言っていたが今回の投稿のなかで出てきたいくつかのベルトドライブボードのなかでもW2 Proがいちばん安いのだ。コスパは最高だろう。仮ポチしたところ、日本への送料は$95で総額$794となった。

Boostedよりもバッテリー容量は73%も多く、105mmのクラウドウィールが付属して、ベルトは5M。そしてBoostedよりもはるかに安い。

私個人としてはW2 Proは買う必要がないボードなのだが(手持ちのボードが複数あるので)、これはちょっと欲しくなるボードだ。

強いて言えばトラックがパリスもどきで安っぽいのが玉にキズ?というところか。モーターも750W x2。まあ充分ですよ。このへんにコストダウンの秘密があるかも?

↑ 他と比べて装備のわりに明らかに安いW2 Pro。上のコレはただの記載ミスだと信じたいですねぇ。正真正銘、21700・サムスン40T12s2pバッテリーであってほしい!充電器も12s用50.4V・3Aが付属する。これも悪くない。

すべてが公開情報とおりなら2021年1月の段階ではベストバイと言えるボードです。