Boostedの今(2020.10)

Boostedは2020年の春ごろに経営危機で会社が傾いたが、とある会社が在庫と権利を取得した。その会社はBoosted USAを名乗り今日までBoostedは販売されている。

しかしながら在庫を取得しただけであり新規に生産・増産はされずに限られた在庫だけを販売しているということだ。嫌味ったらしい言い方をすれば、数年前で更新が止まった時代遅れの在庫品を高額で販売しているという状況だ。OEMで流通に比較的問題がなさそうな保守部品として、例えばモーターを扱っているがこれも異様な価格だ。ひとつ$119。

本当に人気があるならば在庫は早々に無くなると思うのだが、半年経った今でも販売しているということはあまり売れ行きが芳しくないというのは想像に難くない。

制約も多い。Q&Aによると米国以外は出荷しません、としている。倒産前のBoosted時代に購入したボードの保証も適用されない。「私たちはBoostedではなくBoosted USAという別会社」なのだと。

私の中では「Boostedというのは看板だけ有名であり異様に高額。中身は中華ボード以下」という見方をしていたのでもうダメだろうなと思っていたが、落ちたブランドもまだ利用価値があると踏んだ会社がBoosted USAだったという風に見ている。

そんな中でも少し興味を持った取り扱い製品がふたつ。

Boosted V3-T。

いや〜、高い!こんなのが$1999!在庫品で組み上げたスペシャルモデル!Stealthの5モードESCと105mmウィール、Shred Lights付属。バッテリーはそのまま199Wh。あとはローデッド・ヴァンガードデッキに戻してあるが、いちおうStealthデッキにも変更するオプションもある。

金持ちが一時代を築いたBoostedに敬意を評して記念に買うというくらいしか思いつかない。

もうひとつの気になる製品はこのウィール。倒産前に発表した105mmウィールのバージョン違い。これはEvolve用38Tアルミプーリーも選択できる。

これは試してみたいんだよなあ。これは本当に興味あります。お値段高いけど・・

まあこんな感じではあるのだが、保守部品でコツコツと直しながら乗り続けるのも一興。合理的に考えるならサッサと中華ボードに乗り換えるという考え方もある。ともあれ、まだBoostedは完全に見捨てられていないということだ。