FOCBOX UnityはVESCハードウェア4をベースとしていながらもアプリは独自のものが使われていた。ゆえに本家VESC Toolソフトウェアとは互換性がなかった・・・のは昔の話である。
FOCBOX Unityを開発・販売していたenertionが倒産し、その後開発者がVESC本家と共同でVESCソフトウェアの開発を行うようになった。
enertionが倒産したことがキッカケとなりFOCBOX Unityは本家ファームウェアに統合されたという皮肉ながらもありがたい話である。
FOCBOX Unityは謎のショップでいまでも買える。(2020.6)現在
enertionは倒産したのになぜかまだ買える。このショップの存在は謎だ。
enertion時代の最終ファームウェアは23.46。これは今でもAndroidアプリで使用できるし走る分には何も問題はない。
今はVESC5.1ファームウェアで動かすこともできる。VESC Toolソフトのバージョンは2.xx。使い方は通常のVESCとまったく同じように使える。使い方はこちら。
↑ FOCBOX UnityとVESC Toolソフトウェア2.xx(Windows)とUSBで繋いでみた。しっかり認識されなにも問題なく使える。まずはじめは旧FW23.xxからFW5.1にUnity内のファームウェアを書き換えることから始めよう。
VESC5ファームウェアのメリットは何よ?と問われると今後もソフトウェア的にはサポートされることがひとつ。もうひとつは今月末(2020.6)に販売されるというStormCore ESCのアプリが使えるようになる。
↑ さっそくベータ版ストームコアiOSアプリとペアリングしてみた。ファームウェア5.1、Unityと書かれている。このアプリは旧ファームウェア23.46では使えない。
いまのところギヤ比やウィールサイズなどの設定入力と、バッテリーの直列数の入力くらいしか設定項目がなく、モーターキャリブレーション機能などは無い。
あとはバッテリー残量やスピード、GPSが使えるくらいである。今後はもっと機能が増えるだろう。
↑ metrのアプリも使ってみた。Unity FW5.1となっている。
現時点では機能性ではmetrアプリだろう。metrならVESCの要(かなめ)となるモーター出力、バッテリー出力の設定が可能。
StormCoreアプリは今後の発展に期待しよう。
Unityは謎のショップで$196.5で販売されている。性能的に競合するストームコア60D(12sバージョン)は$300オーバー(予定)だ。
コスパではUnity有利だ。そしてXT60コネクタであることも評価できる。ストームコアはXT90。賛否両論あるだろうが私としてはXT90は過剰装備と思っている。なにしろXT90は物理的にデカい。エンクロージャーに収めるときにコネクタがデカいとなにかと難儀する。
Unityは今ではコスパに優れつつもソフトウェア的には公式にサポートもされるという実に美味しい立ち位置となった。Unityはいつまで販売されるのか?不透明な部分もある。今後も動向を注視していきたい。念のためいまのVESC toolのバージョンのソフトウェアは捨てずに保存していたほうが良いと思う。ストームコアの売れ行き次第ではUnityのサポートが切られる可能性がまったくないとも言い切れないからだ。