前回、Carvon EXOという電動スケボーを改造しますよ、という話を投稿した。
改造自体はバッテリー増量とESCをFOCBOX Unityへの換装。変更するバッテリーは自作サムスン30Q10s5p。30Qセルは家に転がっていた在庫(?)だ。前回容量を測定した時に使ったセルである。
↑ とりあえずいくつかのセルが電圧が揃っていないので、放電なり充電なりして電圧を揃える。今回は3.41Vに揃えることにした。在庫の多くが3.41Vだったので、それを基準にした。この手の機器を使うなら充電と放電の両方ができるタイプが望ましい。
↑ 5p(5並列)をグルースティックで接着したあと、グラステープで巻き、さらに絶縁紙を巻く。いつものやり方。このあとニッケルをスポット溶接する。
↑ こんな感じで組んだ。左右の端にマジックで書いてあるのはBMSのバランス線を繋ぐ箇所。今回はB0(B-)も繋ぐタイプのBMSなので、B0(B-)とB1からB10の合計11箇所。真ん中を通る枝分かれした赤い配船がBMSのバランス線。
↑ 今回使用するBMSは中国DALYのBMS。AliExpressなどで購入できる信頼性の高いBMSだ。放電35A、充電8A。今回のボードはパワーをそこまで求めないので充分な性能。
↑ 今回は珍しく直列をすずメッキ平編銅線で繋いだ。柔軟性があり、導電性も良い。なにより平たいのでバッテリーをわずかに薄く構築できる。いつものシリコンコードよりも若干ハンダ付けの難易度が上がるのが難点か?放熱性も良いのでハンダが溶けにくい。
↑ 今回の主題であるエンクロージャーはこれを使う。大和プラスチックのプランター受け皿。
↑ 近所のホームセンターで458円だ。電動スケボーのエンクロージャーに代用できるのか?これが今回の実験である。
サイズとしては、上の画像の寸法上では590mmだが実質の前後内径は560mmというところだ。
↑ もう一度同じ画像を載せる。このとおり、10s5pとBMS、FOCBOX Unityがそっくり収まる。EXOのデッキは幅が250mmほどあるのでこの幅約220mmのプランター受け皿を使える。
↑ ただし、EXOに使用されているランドヤッツTen Two Fourデッキはコンケーブが結構キツめ。この画像のようにデッキコンケーブに合わせて前後の縁を湾曲に削る必要アリ。カッターで削ってヤスリで均した。
この受け皿をエンクロージャーとして使う場合、デッキ底面が平らなタイプのほうが相性が良いだろう。
この削る作業により、若干中心線あたりが18650よりも薄くなる。この問題に対してはデッキとの間に適当なスポンジを挟んでカサ上げしてごまかすことにする。直列を平編銅線で組んだのもこれが理由だ。想定外に薄さを求めることになったのだ。
果たしてプランターの受け皿はDIY電動スケボーで使えるのか?サイズ感はバッチリ。あとは耐久性や耐熱性の心配である。
次回に続く。