GTX改のレンジテスト

GTX改は私のお気に入りボードのひとつ。

FSESC4.2プラス(VESC)により、音も静かでカービングを楽しみながら沢山の距離を走ることができる。

↑ 現在、ウィールはトルクボードの110mm黒を使用。

↑ ドライブプーリーは3Dプリンターによる自作の34T。

バッテリーはサムスン50E、10s5p公称容量900Wh。

いままでこのバッテリーでいったいどれくらい走るのか?試したことがなかった。たくさん走るだろう・・・というくらいの感覚で正確に測ったことはなかった。このGTX改は遊んでいる途中で満足し、けっこう残量を残したままその日の走りは終わりというパターンばかりだ。

「よし、気合入れて試してみますか!」

ようやく思い立ったので試すことにした。

走りそのものは、たまに飛ばしてみたり、カービングをしてみたり、チョロっと坂を走ってみたり、38〜20km/hの速度の範囲で適当にひたすら走ってみた。

↑停止時電圧34.8V、アクセルオンによる電圧サグで33Vを切る程度にまで走った結果、74.93km走った。3時間くらいひたすら走りっぱなし。

停止時33V、サグで31Vというギリギリのところまで走れば、あと10kmの上乗せは可能だと思う。

とくにエコランを意識せず、我慢せず、自身の意のままに走って、約75kmというのはとても満足のいく結果となった。

また、このGTX改はアクセルオフで意外に転がり、それも距離を伸ばす要因のひとつだろう。900Whのバッテリー容量もだが、ドライブ自体の電費も良さげだ。それにトップスピードが伸びないボードゆえ、空気抵抗による電費への悪影響も少なめだと思う。

従来のGTX(旧GTシリーズのオリジナルESC)は35Vを下回った時点で強制的にエコモードになる。リポバッテリーを使っている旧GTシリーズのシステム上、やむを得ないことではあるがこれは18650や21700へと改造する上では弱点と言ってもよいだろう。せっかく大容量バッテリーに載せ換えても、まだイケるという段階である35Vでの強制エコモードはあまりにもったいない。

とくに50Eや35E、18650GAなどの低出力大容量のセルは放電特性的に3.3V以下でも粘る。下のほうの電圧も活用したい。

しかし、ほんとうに良く走った!脚も疲れました!