↑ 来ました!さすがHaggy board!発送が早い!今回のヘリンボーンギヤドライブ 、正式な名称は「Avio AT Gear Drive MK2」という。
軽くギヤ同士を噛み合わせてみると、吸い付く様に噛み合う。また噛み合わせて回した時に、ストレートカット(一般的な平歯車)と違い歯同士が軽く当たっているカクカク感がない。ぬるりと回る感じだ。
↑ Haggy boardのカフアトラック。アクスルシャフトをハンガーに挿す作業をユーザーに委ねている。まずはトラックそのものを自分で組み立てるのだ。ハンガーをベースプレートに取り付ける作業も自分でやる。
↑ ロックタイト243でイモネジを固定する。
さてここからギヤドライブとしての組み立てに入る。組み立てるにあたり、動画が公開されている。
↑ これを見ながら組み立てる。
↑ モータープレートをハンガーに取り付ける。これを固定するイモネジはトルクレンチを使い16Nm指定で締める。アクスルシャフトに挿してある赤い部品はモータープレートを押さえるための治具で同梱されてくる。
↑ モーターシャフトにはめ込むモーターキー。これは一応ロックタイト638で固定した。なお、ギヤドライブはモーターシャフトを切ることが通例となっており、今回のAvio AT Gear Drive MK2を買う際にモーターも一緒に買えばサービスでシャフトをカットしてくれる。自力で切るのは意外と面倒なので私はカットをお願いした。
↑ Haggyのモーターケーブルは14AWG。程よい太さで扱いやすい。太すぎると配線の取り回しに苦労する。コネクタは5.5mmゴールドコネクターだ。
↑ グリスはesk8newsのフォーラムで推奨されていた「フィニッシュライン・プレミアムグリス」を使う。自転車用だ。使ってみたところ、粘度が高くあまり塗りすぎると回転が明らかに重くなる。またAvio AT Gear Drive MK2はギヤボックスがコンパクトで中も狭い。多すぎるグリスは行き場を失い抵抗になる感じもした。軽く歯車に塗れば良いだろう。
グリスは途中から3D Servisasのギヤ用グリスに変更した。こちらのほうが潤滑性が良く、静かに滑らかに回る。
↑ このギヤドライブの素晴らしさは、モーターシャフトとピニオンギヤをロックタイトで固着させる必要がないことだ。ピニオンギヤは差し込むだけでいい。山歯カットのおかげでしっかりギヤが中心を保つ構造。勝手にギヤ同士がツライチになる。
また画像の通り、ギヤとモーターマウントの隙間がほとんど無い。1mmの隙間も無いかもしれない、ものすごくギリギリ。そういう設計になっている。
Avio AT Gear Drive MK2の名が示す通り元はAT用のドライブであり、ストリートセットアップのオプションは後から追加された。ATのピニオンギヤは13T、後から追加されたストリート用は歯数と大きさが少しだけ大きめの15T。
この15T、バックラッシュ(ピニオンギヤとドライブギヤの隙間)が緩めだとギヤボックスの内壁に当たる。それくらいギリギリの設計になっている。しっかりバックラッシュを調整して初めてギヤボックスの内壁に当たることなくスムーズに回る。モータープレート取り付けも含め、組み方が少しでも甘いと歯車とギヤボックスが干渉するだろう。グリスの塗りすぎもダメ。組むにあたり少しシビアな面がある。
↑ これがユニバーサルプーリー。ストリートセットアップで使う。画像左上のように黒いネジが4本付いたままならABEC11。右下のように4本のネジを外せばケーゲル。賢い設計だ。今回はトルクボードの110mmウィールを使うのでケーゲルとして使う。
↑ 組み上がった。次の投稿でレビューします。