電動マウンテンボード

昨年からちょいちょいと出始めているジャンル。元を辿ればTrampaだろう。しかしこのTrampaはなかなか敷居が高い。

「俺は過去に何十台も電動スケボーに乗ってきたぜ!」という人でも手を出しにくい。まずはお値段、そして改造や自作などはせず、吊るしの完成品だけを乗ってきた人だとおそらく「よくわからない」

どうやって選ぶのか、どうやって買うのか、求められるエレクトロニクスの知識。ほかのポチって終わりの販売サイトと趣がちがう。

↑ まずTrampaではバッテリー自体を売っていない。他所からこういうリポを買って別途用意しなければならない。6sのリポを2直列で仮想12直列にする。

↑ そしてこんなバランス充電器を使って充電をする。BMS機能はこの充電器にあるわけだ。その辺の電動スケボーと構造が少し異なる。

↑トップマウント用のバッテリーボックス。これは「モンスターボックス」という製品。赤枠の部分にはVESC6が2個入る。当然ユーザー側がVESCを扱えないとお話にならない。先ほど記載したリポをTrampaでは推奨しているが、もちろん18650などを使って組むのもアリだ。これもやるなら基本的には自力で組むことになる。

↑ トランパのサイトでは委託のバッテリービルダーも紹介しているがもちろん日本は蚊帳の外。というか北米とオーストラリアの2件しかない。基本的には推奨しているリポを使えということだ。

VESCの登録商標を持っている会社ではあるが、ほかの電動スケボーの会社と比較するとかなり異質とも言える。高額な上に、自分でいじる部分も込みで中年男性のちょっとマニアックな良い趣味みたいな位置づけだ。

「とりあえず安い電動スケボー」

「とりあえず有名なBoosted」

そういう思考とは根本的にかけ離れている。

そして電動マウンテンの先駆者としてトップマウントバッテリーを採用しているのだが、これも今のところTrampaだけだ。

↑ デッキの上に乗っかっている四角い箱がバッテリー。足の間にある感じだ。なんでこんなところにバッテリーを置くのか?オフロード前提なので小石やら岩からの接触からバッテリーを守るためだ。

これが賛否両論。見た目がダサいという人がけっこういる。わからなくもない。

↑ KalyやLacroix、その他はだいたいアンダーマウント。ようはバッテリーをデッキ下につけてますよ、と。

中華製でも電動マウンテンは少しずつ出始めている。クルマに積める遊び道具として、この電動マウンテンボードは今後それなりの地位につくのではないかと予想している。

ウレタンのストリートウィールボードよりも遊べるステージが格段に広い。河川敷、山、砂利の駐車場など、そういうところで遊べる。敷居が高く買いづらいTrampaだけが電動マウンテンボードの選択肢ではなくなってきた。私も近々自作でチャレンジするだろう。