↑ 自作10s4pバッテリーも完成して、さっそく乗ってみた!
今回の個人的な焦点はこのAE2に搭載されているモーターコントローラーであるLing Yi ESCと呼ばれるもの。有名なホビーウイング・・ではないもうひとつの中華ESCだ。Meepo V3にもコレが採用されている。どちらもモーターも中華ボードの定番であり、別メーカーでありながらAE2とMeepo V3はかなり近い親戚と言って良いだろう。ただしモーターの定格はAE2は250W ×2、Meepo V3は540W ×2。この差は興味がある。ひょっとしたら同じLing Yi ESCと言えどもモーター出力に合わせたカスタムがされているかもしれない。
↑ けっこう多機能なリモコン。リモコン画面の左上はリモコンのバッテリー残量。右上はボードのバッテリー残量。左下のFWはアクセルを開けると前に進みますという状態。リモコンの電源ボタン(左ボタン)2連打でBWとなりバックするようになる。スイッチボタン(右ボタン)を押すごとに、Lo-Mi-Hi-Proと4段階のスピードモード切り替え。何かしらボタンを押すたびにリモコンがブルッと振動する。バイブレーション機能はもはや中華ボードリモコンのスタンダードだろう。
Ling Yi ESC独自の特色としてブレーキも4段階の調整が可能だ。スロットルをブレーキ側に引いたままスイッチボタンを押すとブレーキもLo〜Proの4段階調整ができる。リモコン画面の右下がブレーキモードの表示。
ブレーキに関しては個人的にはProが1番良かった。どのモードでも入力初期の挙動はマイルドだ。あとはブレーキをフル入力にしたときの制動距離だけの差となる。Proが当然1番しっかり減速して制動距離が短い。ただハブモーターの宿命か、ビタっと最後にキッチリ止まる感じがなくススーっと曖昧な最終停止になる。普段ギヤドライブに乗っているからそう感じるのかもしれない。しかし悪くない。扱いやすくてそれなりの制動距離で良いブレーキだ。
個人的にはブレーキ入力初期のマイルドさはそのままに、そのあとはもう少し強めで制動距離をもっと詰めたブレーキでも良いかな?と感じた。
アクセルのほうが少しだけ癖あり。※これに関しては後日残念なことがわかった。
Proだとゼロスタートが少しだけギクシャクする傾向がある。適当にアクセルを開けると「グオっ」という感じで意外に初期トルクがあるのでアクセル操作に注意が必要だ。しかし、これは慣れでどうにかなるレベルだ。スロットル操作を繊細に行えばそれなりにゆるやかなスタートになる。ものすごくシビアというわけでもないが、この部分だけで言えばホビーウイングESCに軍配が上がる。ホビーウイングESCの凄さはこのゼロ付近のアクセルの絶妙なパワー感だ。超じんわりなアクセル操作を許容するうえにシビアさが全くない。Ling Yi ESCはここだけは敵わない。100回中100回、毎回安全にスタートできるのはホビーウイングESCだろう。
Ling Yi ESCのもうひとつの特徴はプッシュスタートだ。非電動の普通のスケボーのように足で蹴って進むことでボードの電源が自動で入る機能だ。これがけっこう敏感で、手で軽くハブモーターを回すレベルで電源が入る。つまり勝手に電源が入りやすい。これは賛否両論かもしれない。
乗り心地は中華ボードのハブモーター相当。アスファルトの荒いところはキツイが、路面がフラットで綺麗なら静かにスーーーっと進んでいく。
総括すると、バッテリー云々を抜きにすれば安い値段と合わせてものすごく良いボードだと感じた。初めて買うならAE2は全然アリ。しかしこの価格帯はWowgo2SやらBackfire G2ブラックなど、似たようなものが沢山ある。なんとも選択が難しいところです。乱暴に言えば、この価格帯の中華ハブモーターの機種はどれを買っても極端に大きくは変わらないと思う。
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