電動スケボーの適正価格とは?

私も含めてみなさんも、おそらく電動スケボーを買うにあたり安いに越したことはないというのが本音ではなかろうか?

今回は電動スケボーにおける適正価格となる基準とは何か?を考えてみたい。

どこで作っているのか?開発費はかかっているのか?ブランド力はどうか?その製品は人気があるのか?最高速は?バッテリー容量は?ドライブは?デッキのマテリアルは?

いろんな要因が絡み合って値段が決まると思うが、ユーザー側が気にするのはやはりコストパフォーマンスだろう。私の意見だと、いまの基準を決めているのは中華ボードだと思っている。

ここ1〜2年で急激に進化したので、旧型または1〜2年前からとくに変更を加えずに作っているモデルなどは価格が下がっている。

印象的なのはlnboard M1だ。登場時は$1399、そこから$1199、$999、そして現在は$599と段階的に値下げをしてきた。正直なところ現在においては$599ですら高いと思う。生産や物流の都合など考慮せずに性能と価格だけを評価すれば$499でもおかしくはない。性能ではMeepo V3やWowgo2Sにすら劣るのだ。今となっては私は$399でもInboard M1を買う気になれない、申し訳ないが・・

Leaf boardBoltも安くなっている。シングルドライブは走行性能が大幅に劣るので人気がないのだろうか?これらは持ち運びを前提とした気軽な足と割り切れば、私は良い買い時だと思っている。新規でシングルドライブを開発しているのはARC boardくらいだろう。しかしこれも内容的には目新しいモノはない。今後、軽量なシングルドライブはあまり新製品を期待できないだろう。BOLTやARC boardはVESCを使っているのでパワーをスマホやPCで設定できるが、メーカーはそれを公表したがらないようだ。あまりマニアックなイメージを持たれたくないのだろう。

では、安くなってお買い得な旧型を買えば良いのか?そこでやはり購入動機の基準となるのはまずはバッテリー容量、そして動力性能だろう。旧型はどうしてもコレが劣る。

いまの中華ボードの最安ラインでも最高速は40km/h近辺、進化したESCで滑らかな操作を実現し、バッテリー容量は最低でも144Wh。場合によっては200Wh近辺。重さは7kg〜8kg。ハブモーター。これがおおよそ$400クラス。このあたりが今のひとつの基準だと思う。これが2018年のスタンダード。Wowgo 2SやMeepo V3あたりだ。

BoostedやEvolveは正直なところ、かなり厳しくなってきた。過去のブランド力で今をどうにかしている感じだ。もはや明らかにコストパフォーマンスが悪い。中華ボードと数値的な性能はほぼ並ばれているにも関わらず、価格は2倍、3倍。

その安くて性能が良い中華ボードは、最近プレミアム化に舵を切り始めている。低価格モデルとプレミアムモデルの併売という状態であり、

Meepo NLS Pro、Wowgo3X、Backfire G3 plus、Own board W2・・・これらはプレミアム化の尖兵であるモデルだ。そしてこれらの中にも格差がある。

最後発のBackfire G3 Plusは一番強気だ。40T12s2pバッテリーとカーボンファイバーデッキ、LEDサイドランプと一気に装備をスープアップし、価格も一気に日本円で10万円オーバーで攻めてきた。最高速46km/h。345.6Wh。お値段高めだが装備は説得力がある。大容量化を果たしつつも前作のG2Tよりわずかに軽い。

Wowgo 3Xは12s化とベルトドライブにしたもののパフォーマンス的にはBackfire G3 PlusやMeepo NLS Proに大きく劣る。最高速40km/h。259.2Wh。価格のわりにスペックは他と比べて大きく劣る。

Meepo NLS Proは100mmハブモーターと40T10s2pバッテリーでコスパは高い。最高速51km/h。288 Wh。性能と価格のバランスならこれだろう。

Own board W2はベルトドライブに30Q10s3p。少し前時代的だ。悪くはないがインパクトも薄い。最高速42km/h。324Wh。良くも悪くも平均的。ケーゲルコアとabec11コアの両方が付属するので交換できるウィールの選択肢は多い。これが強みのひとつ。

この中ではBackfireがいま一番勢いを感じる。取り扱っている製品のロングボード、AT、ミニボード、すべて12s化を果たした。少し前はMeepo NLS Proが気を吐いていた。Wowgoはどうした?という感じ。やっていることが他社よりもインパクトがない。やったことは細かなブラッシュアップというところか。Own boardは反撃待ち。しかしこれらの優劣は目まぐるしく入れ替わる。今がたまたまBackfireというだけだ。

総括すると$400が入門モデル、144〜.200Wh近辺。40km/h以下。コストが安いハブモーター限定。

中華ボードプレミアムは$700〜$1000。バッテリー容量300Wh前後、最高速40km/h〜50km/h。場合によってはベルトドライブ。

いまはこのあたりが価格と性能のひとつの基準だと思っている。$400近辺というのは電動スケボー全体で見れば大底だと思う。セールで$300というのは別として。コモディティ化が進んで電動スケボーの相場は下がることは容易に予想できた。しかし、プレミアム中華ボードの出現は相場の底から上昇に転じたことを示唆していると考えている。いくら中華ボードとはいえ$400では大した利益は出ないだろう。高価格なボードをラインナップに加えて利益を取りに行くのは当然の成り行きだ。

最高速38km/h、199Whで$1599のBoosted stealthがいかに高いか・・操縦性も良いし、BTの電波が届く範囲ならスマホにプッシュ通知で充電完了を知らせてくれる。スマホでトリップメーター、オドメーターを管理してくれる。オドメーターはボード内部で積算するので、売却や譲渡の時に買い手が総走行距離を知ることができる。そういうところは凄いのだが・・・

わたしの経験で言わせてもらうとやはり走ってナンボです。最優先はこれ。たくさん走れる、気持ちよく走れる。これですよ。最高速でビュンビュン走っていたら走行距離10kmちょいでおしまい。これはやはり物足りないです。

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