12s6pを組む⑥ BMSその2

前回の投稿からかなり間が空いてしまった。ようやくバッテリーパックとしてこれでひとまず完成ということになる。

↑ 真ん中の黒い箱は4A・50.4V充電器。充電中の画像だ。従来の電動スケボーのバッテリーと違い、複雑怪奇なバッテリーになってしまった。コネクタが3つもある。本来ならVESCに繋ぐためのXT60またはXT90があれば事足りる。今回は・・

・XT30・・・USB及びDC12Vダウンコンバーター出力用

・XT60・・・FOCBOX Unity用

・XT90・・・DCACインバータ出力用

とそれぞれ分かれている。ポータブルバッテリーにもなる電動スケボーというわけだ。

↑ バッテリーのプラスから伸びている赤いケーブル。太いケーブルは8AWG。ここからXT90用、XT60用、充電プラグのプラス用と3つに分岐している。太い8AWGのケーブルは大動脈のようなものだ。

↑ バッテリーから伸びているコネクタ各種。右上から順番に

・XT60

・XT90

・BMS用のBマイナス(3.5mmゴールドプラグ)

・充電プラグのプラス配線(ギボシ端子)

となっている。バッテリーから伸びるコネクタはすべてメス。これは鉄則だ。端子が露出しているオスはショートを引き起こす可能性があるからだ。

↑ 銀の四角い物体がBMS。もはやよくわからない状態だ。

↑ わかりやすく分解した。バランスコネクタは抜いた状態、今回の表題の肝となるBMSの配線だ。なお今後のメンテナンスに備えて画像の通り、すべて分離できるようにしてある。本来赤円のBマイナスは分離する必要はない。通常、BMSとバッテリーパックは一緒にラッピングするからだ。今回は極限までバッテリー容量を増やすためにレイアウト上はBMSを分離している。

また接続時にヒューマンエラーをできる限りなくすためにすべて端子や向きを変えてある。

・赤円はバッテリーマイナスとBMSのBマイナス。

・黄色円はバッテリーのプラスと充電プラグのプラス。

・緑円は充電プラグのマイナスとBMSのCマイナス、なお充電用のケーブルは0.5sq。5Aまで使用できる。

0.5sq・・・5A

0.75sq・・・7A

1.25sq・・・12A

これらはホームセンターでも売っている。スケア(sq)の10倍が、そのまま許容電流なので覚えやすい。

↑ 図にするとこういう感じだ。今回は放電バイパス、つまりバッテリーとVESC(FOCBOX Unity)は直結である。BMSは充電のみ使用される。

これでバッテリー製作はほぼ終わりだ。あとは無事に充電できることを確認し、ラッピングしておしまい。

↑ 充電完了、50.0V。充電もバッチリだ。

ポータブル電源用途も付加したため、かなりめんどくさいバッテリーパックになった。今後もバッテリーを作るのでその都度紹介していきたい。つぎはもう少しシンプルなバッテリーを作りたいところだが、私は基本的に大容量至上主義なので500Wh以下のバッテリーはあまり作らないだろう。

今回の12s6pの続きはポータブル電源機能付き電動スケボーの製作という形で紹介していく。