電動スケボー、ポータブル電源化構想

前回の投稿から引き続き、大容量バッテリー搭載の電動スケボーを車載できるポータブル電源にしましょう、というアイデア。これに関する良さげっぽい製品をいくつか探してみた。

↑ まずこれ。eBayにて見つけたので早速ポチってみた。DC8V〜60Vの電源から、DC5V合計3AのUSB2口に分配するというもの。入力電圧の幅が広く、10s、12sともに使える。バッテリーから電源を引くだけだ。サイズもコンパクトなので工夫すればどうにかエンクロージャーに収まるだろう。これを2つ付けてUSBを4つにしても面白い。旅のお供に使える電源になる。

被災時の予備電源にもなる、と言いたいところだが肝心な時に充電されていないケースもありそう。

↑ 次にこれ。アマゾンで見つけた。これまたDC20V〜60VからDC12V5Aを取り出す。これはシガーソケットのメスに繋ぐことにより、シガーソケットの電化製品を使えるようにする。ただしこれは5Aと心許ない。

↑ これなら12V10A。これも入力電圧の幅が広い。10Aならそれなりにシガーソケット製品を使えるだろう。

紹介しておいてアレだが、シガーソケットの製品はハンパなものが多い。とくに熱を扱う電化製品は苦手だ。熱=パワー。暖房、電気ケトル、ドライヤーなど熱を出す機器はパワーが必要。そういった製品に対応していないわけではないが全然パワーが足りない。DC12Vのケトルは沸騰まで60分。ジェットボイルなどを使った方がはるかに早い。

パワーを使わないとなると、案外USB製品との差別化は難しい。人にもよるけど、どうも私としてはシガーソケットの製品に魅力を感じない。そもそも出先でパワーを使う家電を使うこともそんなに無いのだが・・・いちおうシガーソケットも取り付けは可能だということで。

↑ モーターホームっぽいことをしたいならコレ。AC100Vが使えるようになる。電動スケボー側にXT90などの出力端子(端子に関してはこちらを参照)を設けてこれと繋ぐ。XT90は知らない人がループキーと勘違いして繋ぐとかなりヤバイので注意が必要だ。もしこれを備えた電動スケボーを誰かに譲渡、または販売するなら端子の目的が何かを説明することが必要だろう。また端子の横に「DC OUTPUT」とシールでも貼るべきだろう。

インバーターの使い方としては、このインバーターを常時クルマのトランクにでも入れておき、車中泊旅の時に電源となる電動スケボーを充電して持っていく感じ。入力電圧の幅が22V〜60Vと広く、使い勝手が良い。アリエクスプレスやeBayで販売している。

↑ 最後にこれ。同じくインバーターだが、これは300W〜3000Wまでモデルがある。画像では1500W・48VDCのモデルを選択している。

この製品の特筆すべき点は、12sの電動スケボーに最適である点。低電圧アラームが40.5V、低電圧シャットダウンが39.5V。これは1セルあたりそれぞれ3.375V、3.292Vであり、ちょうどVESCのカットオフスタートに近い数値であること。このインバーターの仕様が勝手に電動スケボーのバッテリーを保護してくれる。スケボーのバッテリー容量にもよるが500Wh級のバッテリーで1500W以上のインバーターなら電子レンジ、電気ケトル、ドライヤーなど短い時間だが、熱を扱う機器を使えるだろう。AC100Vの電気毛布も使える。

厳しいのは1200W級を長時間使う電気式の焼肉プレート。そこまでやりたいならイワタニのカセットガス式の焼肉グリルのほうがはるかに安上がりだ。

考え方次第では工事現場まではいかなくても、DIYにおける100Vの工具なども外で使えるのではないか?騒音が気になる作り物をするときは外でやればいい。

↑ これはキャンピングカー用の1200Whリン酸鉄リチウムバッテリー。出力端子を備えた1000Wh級ハイエンド電動スケボーと1500Wインバーターの組み合わせはこれに匹敵する。サムスン30QやソニームラタVTC6などの3Ahセルで12s8pなら1036Wh。セルひとつあたり500円として、12s8pで96個、48000円。

15A × 8pで最大120A。さらに12s定格43.2Vで5184W。1500Wのインバーターも余裕で動かせる。自力でバッテリーを組めるなら悪くない選択??

大容量のハイエンド電動スケボーのバッテリーはUSBから家電まで、理屈の上ではかなり使えることがわかった。ここまでやる変人はいないだろう。ということで私は変人なのでいずれそれっぽいものを作ってみたいと思う。