電動キックボードの規制緩和(2022.1)

昨年12月下旬に電動キックボードの規制緩和に関する報道がありました、と。

こちらのリンク先に詳しく書いてあります。

細かい内容はリンク先の記事に任せるとして、個人的には「日本らしく遅々としてダラダラと世界が2〜3周回ったころにようやく世界に追いついたか?」という見解である。

しかしながら実際にニュースでも印象のよろしくない事件が報道されたりもした。ノーヘル、ナンバープレート無しで30〜40km/hで公道を走っています、みたいな無法者もいるようだ。まあ、こうなることはわかっていた。便利な反面、傍若無人な振舞いをする人間が後を絶たないであろうと。

けど実際便利だし先進国で流行り出しているものをいつまでも認めないのも国の沽券にかかわるというもの。様子見ながらじっくり法整備を進めていきましょうや、というところか。

歓迎なのは「ヘルメットの任意着用」「歩道ではセニアカーと同等の6km/hなら可」というところだ。もちろんまだ確定ではなく検討段階ではあるが。これが実現するならばクルマに積んで旅行先で散策するにはとても良いツールになるだろうし、近所の買い物やら飲食店への足にも重宝するのではなかろうか?狭い路地でも大活躍だろう。

我らが電動スケボーの公道利用は?もう蚊帳の外、議論の舞台に上がることもないだろう。これは仕方ない。公道利用という面において数ある電動モビリティの中から電動キックボードが覇権を取ることも十分に予見されていたことだ。

ということで私は今すぐに買おうとは思わないのだが、法整備が固まり便利なツールとして使える段階になったら買おうと思っている。基準はヘルメットの着用任意と歩道の件ですね。スピードやパワーは重視しない。路側帯や縁石付近であんな小さいインチのタイヤでは不安定なので無理はしたくない。ほんとに近所の足、旅行先のプラスワンマイルの足という用途だ。

ここからはこのブログらしい話になるのだが、電動キックボードも改造ベースとしては十分に良いですよと。電動工具のバッテリー流用とか。例えばドンキホーテで売っている格安電動キックボードが36V定格でHiKOKIマルチボルトの流用ができそうである。

VESCも使えるだろう・・が、魔改造する人間が出てくるだろう。トップスピードを伸ばすとか出力上げるとか。42V × 50Aで2000Wも可能である。もちろんバッテリーやモーターの定格にもよるし、車体の構造がハイパワーに耐えられないなら話にならない。日本において電動スケボーでは殆ど日の目を見なかったVESCがキックボードで日の目を見ることになるかもしれない。違法改造パーツとして。

かつて原付のボアアップやらCDI交換、チャンバー交換、キャブレター調整といった改造が、電動キックボードではVESCへの換装と姿を変えて新しい改造文化(?)が形成されるかもしれない。

VESCを入れてチョチョイと数値を弄ればパワーアップである。かなりお手軽なチューンだ。シングルVESCでコストも安い。こういう奴が出てくるだろう。またVESCの恐ろしいところはどんなメーカーのモーターだろうがブラシレスモーターである限り理論上は対応できることだ。メーカーがシャオミだろうがドンキホーテだろうが理論上は換装可能だ。

あとはウインカーやらブレーキランプ、電源のON-OFF、モーターの制御が1つの基板で統合制御されているか、いないかが改造の要点になるだろう。その辺にかなり興味がある。統合型基板ならVESCの換装は難易度が跳ね上がる。

バッテリーの換装やら増量はたぶんそんなに難しくない(私の場合)。しかし増量はやらず、工具バッテリー転用はやりそうだ。バッテリーのボーダーレス化は私の研究課題のひとつでもある。電動工具のバッテリーで電動スケボーが走ることは立証した。キックボードも100%可能だ。20km/h以下とか6km/h以下ならばそれこそ工具のバッテリーで充分である。

そんなこんなで公道を走れる大義名分と無法者が掛け合わされれば、改造という次の段階も出てくるのでは?ということです。