ENDEAVOR Pro をもう少し語る

↑ 3D プリンターでShred lights用のマウントを作った。かなり良い感じだ!夜でも遊べる。

とりあえず35kmほど走ってみた。荒れたアスファルト、フラットダート、砂利道、坂など総合的に走って判断した上で「実に素晴らしい電動スケボー(と呼べる代物なのか?)である」と言える。ハイエンドなボードが欲しいけど40万円とかさすがに無理、という人が狙うには良いのではないかと。

良さはやはり快適性と走破性。そして路面にそこまで気を使うこともない良い意味でのアバウトさ。ストリートウィールではノーサンキューと言いたくなる路面も余計なことを考えずに突っ込める。

↑ 35.78kmを走った後に撮ったリモコンとmetrの画像。バッテリー残量はリモコン69%、metr50%。リモコンはけっこう楽観的な数値でありmetrは私の感覚に近い現実的な数値。1セル3.75Vで50%というのは妥当な基準だと思う。

素晴らしいのは35km走って1セルあたり3.75Vという残量だ。おそらく限界まで走れば70km近く走るだろう。これだけ走れば物足りないということはなく、大抵の人は満足できると思う。ちなみにこれはデフォルトのVESC設定、Mモード(3段階中の2)で走った結果だ。エコランはしていない。本能のままに走った。

↑ そしてVESCの数値をいじってみた。はじめはReadオンリーモードになっているので解除してから弄る。

弄ったのはバッテリーカレントMAX 99A → 40A。モーターブレーキMAX-53 → -38A。

これで私としてはHモードで走るにちょうどいい設定となった。Hモードは100%のモードであり、さすがに99Aは使えない。アクセルちょい入れ→リリースを繰り返すようなビビりの走り方になる。アクセルダイヤルを上下幅めいっぱい使ってリニアにコントロールするならば40Aで充分、もっと下げてもいいほどだ。

ブレーキも-38Aまで弱めた。-53Aは少し強すぎであり、ブレーキを最大まで掛けずとも7割の操作で「ズゴゴゴ!」とタイヤがロックして滑り始める。-38Aなら制動力をそこまで犠牲にせずコントロールしやすくロックしにくいブレーキという感じになった。

これらは当然好みや体重で変わるのであくまで参考値として捉えていただきたい。

この価格で1080Wh、1充電あたりの走行距離も長め、8インチタイヤで走破性もよく、VESC搭載、走りもゴキゲンで快適、坂もバリバリ上る。そしてかなりコスパが良い。ENDEAVOR Proは私が自信を持ってオススメできるボードと言える。metrを追加すればなお良い。metrとかVESCとかよく分からんというならばMモードで走ると良いだろう。ハッキリ言ってMモードでも充分パワフルで速い!

あとは重いこと、小回りが少し効かないこと、この欠点を踏まえて自分の体力、環境と照らし合わせることが肝心。これが合わないならば宝の持ち腐れになってしまう。

もう一点、初心者が乗るには少しばかりオーバースペックとも思う。ストリート電動スケボーで40km/hくらいで走ることに何ら抵抗もない技術レベルの人なら問題ないだろう。

最後に、私は保証や故障、怪我のリスクなどの観点から責任を負えないが、この価格帯でVESC搭載ボードは数少ないのでVESCに触れるキッカケにも良いボードだと思う。