トルクボードが久々にコンプリートをリリースした!(ただし米国内のお客様のみ購入可)

購入先リンクおよびボードの内容はこちら

↑ ボード自体も黒でまとめられ、低くてかっこいい!

内容はリンク先を見ていただくとして、基本構成は私が以前自作したトルクボードブルーに近い。

↑ 自作機、トルクボードブルー。

そもそもデッキが違うとかモーターが違うとか、「全然違うやんけ!」と思われるかもしれないが目指した方向性が極めて似ているということだ。12sバッテリーにベルトドライブ、そして110mmウィールなど、ストリートボードかつハイスピードマシンという形。

今回リリースされた新型コンプリートで唯一個人的に残念だったのはサムスン30Q12s4pという価格のわりに今時となっては貧弱なバッテリー構成だけだ。エンクロージャー容積の都合なのか、コストの都合なのか、ここはドカンとサムスン40T12s4pで行ってもらいたかった。

もしくは、あくまで自作派を立てた面があるのかもしれない?コンプリートでトコトン完成されすぎても自作する意欲も失せるというものだ。

サムスン30Q12s4p・・518Wh

サムスン40T12s4p・・691Wh

しかし、かつてRaptor2で採用されていたサムスン30Q10s4p432Whが「すげー!」と言われていた時期もあったので時代の流れとともにバッテリーに求められるハードルが上がったとも言える。

モーターやドライブはかなり良いものが使われている。私のトルクボード社の印象は「走りの質に関しては素晴らしいセンスを持っており、ここのパーツで作れば走って楽しいボードを構築できる」「性能も素晴らしい」「初期ロットは意外とやらかす」・・・こんな印象だ。

今回のデッキやエンクロージャーは1年以上にわたり開発されてきたもので元はDIY用にリリースされていたのだが「やらかしていた」

そしてしばらく特に動きもなかったが、今回はコンプリートという形でひとまずリリースされた。数に限りがあるので自作しない人(アメリカ人)には朗報ではあるが、おそらく今回のボードで使用されているトラックやデッキ、エンクロージャーはDIYのパーツとして今後リリースされるだろう。そこに期待したい。

そして今回の新型コンプリートにはもうひとつ、大事なメッセージが隠されている。一時期あれだけプッシュしていたダイレクトドライブの非採用、さりげない否定である。私もトルクボード社のダイレクトドライブを使ったことがあるが、僅かな期間にとどまり愛用とまではいかなかった。「結局、信頼性とトルク感はベルトドライブよ」という結論だ。

ダイレクトドライブの何が悪いのか?一言で言えば熱耐性とブレーキの信頼性の無さだろう。熱はまだしも、ブレーキの効かなさは致命的だ。ましてや60km/h近くにも届くハイスピードマシンであるにも関わらず・・・(75KV)

ダイレクトドライブの回転フィールは滑らかで好きなのだが・・・それよりもベルトドライブのトルク感とブレーキの信頼性のほうがはるかに優先度が高い。そういうメッセージというか「今回のボードがトルクボードの導き出した結論、形ですよ」という風に私は勝手に捉えた。

自作派としてパーツ売りに期待しつつ「バッテリーはもっと積むぜ」「Davega X入れるぞ」「metrも入れるぞ」といつものことながら夢が膨らむ。やるかどうかは別として。

改良が加えられたであろうデッキやエンクロージャー、そして新型のトラック。これらを使えばかなり良いストリートボードが作れると思う。

↑ 最後にこのリモコン。今回のコンプリートボードに採用されているリモコンなのだが、どう見ても(名前からして)FlipskyのVX1。私もなんだかんだでVX1ばかり使っている。リモコンは使いやすさと信頼性が最優先。間違いのないリモコン。今回のコンプリートボードはベルトドライブ、改良されたトラックやらデッキ、エンクロージャーとともにリモコンまで、トータルで信頼性を重視してまとめたボードとも言える。