低価格で大容量バッテリー搭載の電動マウンテンを構築する方法???

最近、電動マウンテンボードの世界に足を踏み入れた私ではあるが、このジャンルは日本においてはニッチ中のニッチな世界だと言わざるを得ないと思う。買うにしてもお値段高いし・・・

過去、電動スケボーの自作を低価格で実現するのはほぼ無理だと言う持論を展開してきたが、果たして本当に不可能なのか?改めて考えた結果・・・

机上の空論ではあるが、決して不可能ではないことが分かった!

なんと総額15万円くらいで1500Whオーバーの電動マウンテンボードが作れる計算が立った!しかもバッテリーを溶接する道具や手間もなく、電動ドリルの扱いとハンダづけ、あとは少々の知識があれば作れる!(作る手間賃はプライスレス)そのレシピを以下に記す。

↑ まずドライブはFlipskyの電動マウンテンドライブ。$275に送料$80程度でおおよそ4万円。これは以前投稿したDIY電動マウンテンボードで使っている物と同じだ。

↑ リモコンもFlipsky VX1。定番かつ安い$49。大まかに6000円としておこう。ちなみに買うならNon VESC仕様。

↑ ESCはFlipsky FSESC4.20プラス、またはFOCBOX TENKAをチョイス。画像はFSESC4.20プラス。$200前後ということで、大まかに2万〜2.5万円としておこう。これをリアトラック上にトップマウントで載せる。ESCを入れるケースは寸法を調べてアリエクで買おう。たぶん1000円〜2000円程度で買える。

ドライブ、リモコン、ESCをFlipskyで揃えれば送料を節約できるだろう。

↑ デッキはDIY eboardの中華マウンテンデッキ、ブランクだ。$78。送料は$28で大まかに12000円としておこう。

そしてバッテリー、ここでちょいと変則的なことをする。

↑ アリエクの10s6pバッテリー。20762円で送料無料。連続放電30A、容量756Wh。こいつを2個載せて並列で繋ぐことで仮想10s12p1512Wh、連続放電60Aにする。充電器は2個で同時に充電、もしくは1個の充電器でバッテリーひとつが充電し終わったら差し替えてもう片方を充電する方式でも問題はない。このツインバッテリーシステムで合計42000円程度。しかもこのバッテリー、5.5mm2.1mmの充電ジャックも標準で付属している。

アリエクで色々バッテリーを見たが、コスパ的にはこの方式が良いと判断した。10s12pを単体で買うとコストがかえって跳ね上がる。

↑ バッテリーを入れる箱はなんでも良いが、例としてコレを挙げる。縦の280mmは取手込みであり、取手を切れば250mm程度になるだろう。

↑ スポンジの寸法からおおよその内寸がわかる。先程のバッテリーが2個収まる大きさなのがわかる。バッテリーは2個をベルクロで巻いてしまえばよいだろう。この箱をデッキの上、トップマウントで設置する。箱はあくまでも例であり、コレじゃなくてもバッテリーが入って丈夫ならなんでもいい。

↑ 別の箱、これもアリエク。該当のサイズeは2810円。10sバッテリーの特徴として1辺が185mm(デッキに対して左右横方向)はだいたい固定であり、あとはP数(並列)が増えるほど前後に伸びる。この箱は内径は190mmなので左右1辺の寸法条件は満たしている。残りの前後方向の内径は255mm、つまり先に挙げた仮想12pバッテリー250mmが程よく収まる。高さも外径98mmならほどほどで高すぎずという感じだろう。仮に前後内径300mm以上の箱ならば14p、16pも可能だ。

ESCとバッテリーを繋ぐ配線はデッキテープの下を平編銅線で這わせてもいいし、デッキに穴を開けてデッキ下に配線を這わせてもいい。ビンディングをつけてビンディングに配線を這わせるのも定番の方法だ。やり方は色々ある。

↑ 10s用4A充電器。これもアリエク。送料無料。2個買っても3700円程度。2個同時に充電すれば実質8A充電みたいなものだ。

あとは好みに応じてmetrを追加しても良いだろう。スマホアプリでスピードやバッテリー残量がわかる。なおFlipskyのマウンテンドライブは8インチと謳っているが、実際にmetrで設定するときはタイヤ径190mm(実測値)で設定しよう。200mmだと正確な速度表示にならない。

・ドライブ 4万円

・リモコン6千円

・ESC2万5千円

・デッキ1万2千円

・バッテリー4万2千円(10s6pを2個分アリエク)

・バッテリーを入れる箱2千〜5千円程度(アリエク)

・充電器3700円(2個、アリエク)

・その他雑費(デッキテープやら半田、収縮チューブ、コネクタなど細かい材料費)がざっと1万円くらい?

結果として、総額15万円以下だ!metrを入れると少し超えるかも?

しかしこれはバッテリーを組む技術も器具も材料も要らない!まさにDIY、多少の工作の心得があればそこまで難しい技術がなく作れるハイスペック電動マウンテンボードだ!

私はいつかこれにチャレンジしてみるつもりだ。ドライブは手元に1セット余ってるので。