バイオボード・プルトニウムの改造をする その①

今回からバイオボード・プルトニウム2WD・ATの改造に関わる投稿をする。プルトニウムは先週頃にようやく届いた。私の場合はバッテリーレスで注文したのでバッテリーが入っていない。つまり今は動かない。バッテリーの自作も含めて少しずつ弄っていくつもりだ。

今回は私にとっても過去最大の改造事案になる。改造内容は以下。

・バッテリーはサムスン50E14s12p。3024Whと容量も異常だ。もう電動スケボーどころではない。これは寸法的にエンクロージャーに入ることが確定した。

・バッテリーをスケボーのモーター以外にも活用できるようにする。外部インバーターに接続しAC100V、1500W(ピーク3000W)を使えるようにする。

・またインバーターとは別に、USB-PDとUSB3.0充電をボード単独で使えるようにする。

・ノーズハンドルとテールガードの製作。シュレッドライトSL-1000を装着できるようにする。

言うは易し、行うは難し。これらを実現するのにも色々と表に出てこない問題があるわけです。例えば10kgオーバーの巨大バッテリーをどうやって支えるか?ボードをピッチング方向に傾ければバッテリーはズルズルとエンクロージャー内をスベる。そうならないように固定する方法を考えなければならない。

・バッテリーが巨大すぎて内部で接触する電源ボタンを他の場所に移設しないとならない。どこへ移設しようか?

・USB充電における専用の電源スイッチを設置しなければならない。DCDCコンバーターで変圧し続けるとバッテリーが徐々に減るからだ。充電を使わない時は切る必要がある。そこで直流50〜60Vに耐えるスイッチを探さなければならない。直流のスイッチはDC12Vくらいならエーモン辺りで販売しているスイッチで何も問題ないが、30Vを越えたあたりからスパークで溶けて固着する恐れが出てくるので、そうならないための専用のスイッチを用意しなければならない。

・ストームコアESCをどうやってエンクロージャー内に固定しようか?

・その他、3Dプリンターで専用の部品をいくつも設計し作らなければならない。

で、これらは暫定的にすべて解決策を出した。あとは実行するのみである。

↑ とりあえずノーズハンドルとテールガードを3Dプリンターで作った。ハンドルは2WD、4WDどちらでも使えるように設計してある。また、シュレッドライトSL-1000は最高照度で使うとそれなりに熱を持つ。ゆえにマウント部分だけ「PolyMide™ CoPA」という少し特殊なフィラメントを使う。ナイロンであり靱性と強度に優れるがフィラメント保管時は湿気に弱い。PolyMide™ CoPAは耐熱性も高く摂氏180度まで変形しない。ライトの熱くらいなら余裕で耐えられるだろう。

このハンドルは顧客用。私はさらに手を加えた特殊なハンドルを設計した。それが以下のモノである。

↑ 電源ボタン、USB用のスイッチ、USBの差し口、すべてを集約したハンドルだ。3Dプリンターでの印刷時間は実に20時間を要する。現在印刷中。

バッテリー製作過程も含めてまた後日に②を投稿します。バイオボード・プルトニウム改造編は何回の投稿になるか見当がつきません。