3D Servisas ファイナリティドライブシステム

↑ 3D Servisasが!スケボーと電動スケボーの間にあった問題についに切り込むッッ!!

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問題とはなにか?従来のスケボーのアクスルシャフトの径は8mm、つまり車軸が8φ。電動スケボーもこの規格にそのまま乗って今日まで来た。

これはストリートウィールだとそこまで問題でもないが、6インチ以上のATになると少し問題がでてくる。タイヤ径が大きくなるほど回転時にタイヤおよびホイールがブレるのだ。逆に言えば軸が細いほどブレるとも言える。タイヤ径と車軸の太さに差があるほど回転時にブレる。解消法は軸を太くするというのがひとつ。

ATの電動スケボーで走りながらフロントタイヤを眺めているとよく分かる。けっこうタイヤがブレているのだ。後輪駆動の2WDのフロントタイヤは特に8mmの車軸と2個のベアリングだけで固定されているのでブレが顕著だ。これは今まで私も懸念していたことで、電動スケボーはもうノーマルスケボーの8mmアクスルシャフトの規格から脱却し、電動スケボーならではの規格(新しい車軸の構造またはシャフトやベアリングのサイズアップ)に移行するべきだと思っていた。

これは私がちょうど1年前の投稿でも言っていたことだ。

繰り返しになるが、回転の精度は重要だ。高速安定性、乗り心地、トラクションにも関わる。なにしろ回転がブレると走っていて気分がよろしくない。良いことなどひとつもないのだ。

しかし8mmシャフトの問題点がわかっていてもなかなか脱却は難しいだろうとも思っていた。スケボーの規格は世界に広く行き渡っておりそこから独自規格を切り出すには勇気がいる。しかし3D Servisasはそこに切り込んできた。

↑ 3D Servisasが出した答えは・・車のホイールハブの構造からインスピレーションを得て、どデカいベアリングと5本のボルトでホイールを固定して回すこと。フロントトラック単体でもけっこうゴツい。この独自のホイールハブのために、ホイール自体も独自設計。

ベアリングは密閉され、従来のスケボー構造のようなサビ散らかしたベアリングが外から見えることもない。メンテナンスフリーにかなり近づいたという。

↑ 先行して販売していたこのブッシュも気になる。今回のファイナリティドライブシステムにコレも組み込まれる。これも従来のマウンテンボードから脱却した電動ならではの独自規格品。

もう従来のスケボートラックの構造・概念から脱却しまくり、独自、独自、独自規格。独自規格というのは一般には嫌われかねない要素ではあるが、走りの理想を追求するためならトコトン突き抜ける3D Servisasの姿勢は素晴らしい!

カービング(蛇行走行)においてもファイナリティドライブシステムは車軸のストレスが大幅に軽減されるという。デカいウィールのスケボーでカービングするとベアリングへのストレスは相当なものだ。カービング時はベアリングにとって斜めにストレスが掛かるからだ。本来ベアリングは回転方向以外の角度からのストレスには弱い。このファイナリティホイールハブは特殊な構造でその欠点を解消する。回転の精度だけではない、三次元的なチカラの掛かりに対しても堅牢であることも大きいメリットだ。

これはお金がある人がより上質な走りを求めるための至高の製品だろう。8インチタイヤ以上で走るなら是非とも欲しいアイテム(システム)だ。このファイナリティドライブシステムの構造と理屈が分かっていれば、そのありがたみも分かり、より楽しく走れるはず。違いが分かるヤツのための製品という感じだ。

1年前に私が願った8mmシャフト規格からの脱却を3D Servisasが成し遂げてくれたのだ。

もう技術的に大きな革新は生まれずボチボチ頭打ちだと思っていた電動スケボー界。まだまだ進化の余地はあると知らしめてくれた今回のファイナリティドライブです。