結局ベストなストリート用ドライブはどれ?(2020.12)

今回はかなり主観が入るが私なりのドライブ観を表題にそって勝手に語る。賛否両論あると思います。

自作データベース・ドライブ編

↑ こちらに記載してあるとおり、現在の電動スケボーにおいてはおおまかに4種類のドライブがある。

まずハブモーター、とくにストリート仕様。2020年においてもうこれは無いと断ずる。とくに自作においてはまるで選択肢に入らない。放熱性が悪くパワーを稼げない、アウトウィール(モーター外側のウレタンタイヤの部分)は交換が困難かつ乗り心地も悪い。見た目以外のメリットはなく、走りに関してはデメリットばかり。最近は中華ボードもハブモーターにはあまり力を入れなくなってきた。

次にダイレクトドライブ、これは悪くはないが個人的にはベルトやギヤドライブに一歩劣ると考える。ブレーキの面において少し信頼性に欠ける。使えるウィールサイズに限りがあり、基本的には105〜120mmあたりになるだろう。しかし大口径ウィールの時代なので一度自分なりのセットアップが決まればさほど大きな問題にはならず。自作においては、ほぼポン付けでボードを作りやすいドライブ。ダイレクトドライブを使うならKV値とウィールサイズ、スピードの関連性をよく理解しておいたほうが良いだろう。これに関しては後述のドライブにも言えることではあるが・・

ベルトドライブ。なんだかんだでこれに帰結する。当ブログにて年内から来年あたまにかけてベルトドライブに関する新たな投稿をする。ブラックフライデーでベルトドライブを2つほど購入したからだ。組むのは面倒だが、ウィールサイズやギヤ比、モーターのKV値のチョイスまで自分で決められるのはかなり大きい。「トルク重視のボードを作りたい」「トップスピード重視のボードを作りたい」「乗り心地重視で・・」みたいな自分なりにターゲットを決めて作るにはかなり良いドライブ。しかし市場にたくさん溢れていてどこのどれを買えば良いのか?一般的にはまずわからないだろう。組むのも意外と面倒。3Dプリンターでドライブプーリーを作れたりしてカスタムの自由度はベルトが1番。モーターの放熱性も良く、3000〜4000Wクラスのモーターも使える。ベルトの張り具合、ベルトの規格も知っておくべきだろう。スタンダードにして超マニアック、そして手頃なボードからハイスペックボードまでスイートスポットも広い。それがベルトドライブだ。

最後にギヤドライブ。これは高級ドライブ。ベルトと比較してギヤ比の選択肢は少ない。ギヤドライブの良さは堅牢性だろう。故障は少ない。ハイスペックなボードを作るなら選択肢に入るが、手頃なボードを作るというならコストパフォーマンスが一気に悪くなる。「とにかく強力なボードを作るぜ!」というならベルトがギヤドライブになるだろう。

総括としてストリートのハブモーターは残念ながら相当厳しい評価にならざるを得ない。初心者の方が手頃な価格でコンプリートボードを欲しいというケースのみ許容される。自作するならまずダイレクトドライブからが良いだろう。

ベルトは自作で使うとなるとものすごくマニアックで意外にも奥が深い。今回の投稿のはじめにドライブ編のリンクを貼ってあるので、もしベルトで自作するなら良く研究して知識をしっかりつけることを勧める。自作でいちばん難易度が高いのがベルトだ。

ギヤドライブ。金があって自身の走りにそこそこ自信があり、なおかつ自作する腕にもそこそこ自信があるならオススメできる。裏を返すと初心者には少し不向き。

自作なら

・初心者はダイレクトドライブ

・自作の腕前はそれなりでも、走りに自信があるならギヤドライブ

・走りの腕前はそこまで問わないが自作の腕前と知識をいちばん要求されるのがベルトドライブ

こんな感じだ。ベルトは造詣が深まるほどに面白くなるドライブだ。